面白い人になるためのキーワード。
それは「面白い」です。
日常生活では時折、コメントしにくい場面に遭遇することがあります。
たとえば、友人の手料理がおいしくなかったときです。
友人から手料理を振る舞われる場面があって、ごちそうになることがあるでしょう。
「どう?」と感想を求められたとき、どう答えるか、言い方に迷います。
正直とはいえ、ストレートに「変な味」「まずい」「おいしくない」という言い方は、少しとげがあるでしょう。
せっかく料理を作ってくれた相手をがっかりさせてしまいます。
もちろん親しい友人なら、本音も悪くありませんが、普通の友人なら傷つけるかもしれません。
いくらおいしくないと思っても、けなすような一言は避けたほうがいいでしょう。
こうしたときに使える一言こそ「面白い」です。
「面白い味」
「面白い料理」
「面白い組み合わせ」
「面白い」という表現を使えば、友人を傷つけずに感想を述べることができます。
ユニークな言葉によって、料理の可能性を褒めることもできます。
また、人と話をしているとき、賛同できない意見を言われたとします。
「納得できない」「あり得ない」「考え方が幼稚」と相手の意見を否定するのはよくありません。
ストレートに意見を否定すると、相手を不快にさせてしまうでしょう。
場合によっては人間関係に亀裂を生みかねません。
こうしたときも「面白い」というキーワードが役立ちます。
「面白い意見」
「面白い考え方」
「面白いアイデア」
こうした一言で、相手の意見を受け入れてみるといいでしょう。
理解・納得できないのは、相手の意見が悪いからとは限りません。
まだ自分の知識や経験が少ないせいで理解力がなく、考えが及んでいないだけかもしれません。
「面白い」という表現で受け入れれば、穏便な雰囲気を保てます。
「面白い」という一言は、まだまだ応用が利きます。
変な場所に来たときも「面白い場所」と表現する。
難しい本を読んだときも「面白い本」と表現する。
難解な仕事を依頼されたときも「面白い仕事」と表現する。
変なにおいを嗅いだときも「面白い香り」と表現する。
理解できない価値観と接したときも「面白い価値観」と表現する。
たとえ不快感や抵抗感があっても、ひとまず「面白い」と表現しておけば、穏便かつ丁寧です。
対象を受け入れることになるので、トラブルに発展することもありません。
面白いと言って受け入れると、前向きに価値観を吸収できるため、後から本当に面白く感じやすくなるでしょう。
おいしいと思って食べる食事がおいしく感じやすいように、何でも面白いと思って受け入れると、面白く感じやすくなります。
「面白い」という一言は、あらゆることを面白くさせるスパイスなのです。