人の失敗を見て笑う人がいます。
相手がうまくいかなくて、内心ほっとしています。
そればかりか、笑って相手を精神的にくじけさせようとします。
それこそ器の小さい証拠です。
笑った瞬間に、せっかくの学びの機会を捨ててしまうことになります。
人の失敗を、単なる笑いの材料くらいにしか思っていません。
だいたいそういう人に限って、今度は自分が同じ失敗をしてしまい、自分が笑われる結果になります。
器の大きい人は、失敗している人を見て笑いません。
「まあ、人間だから失敗することもあるよね」と思います。
人間ですから誰でも失敗の可能性はあり、不思議なことではありません。
むしろ自分にもそういうところがないかと、反省の材料にします。
あらゆることを人ごとだと思わず、自分の過去と照らし合わせたり、自分と重ねたりしながら考えています。
だから笑いません。
笑えません。
自分にも同じような点があれば、まだ失敗していないだけで、遅かれ早かれ同じことをしていたことでしょう。
器の大きい人は、人の失敗を反省の材料にするのが上手なのです。