器が大きいかどうかは、いらいらしたときにわかります。
嫌なことがあった後の態度です。
ある人のミスによって、あなたが迷惑を受けたとします。
今後トラブルが起きないように「今度から気をつけてね」と少し注意をするくらいならいいでしょう。
しかし、必要以上にどぎつい言葉で言い返す人をときどき見かけます。
嫌なことがあったとき、その不快感をとげのある言葉にして表現しようとします。
「ばかじゃないの」
「あなたは最低」
「あきれて言葉が出ない」
いらいらしますから、どぎつい言葉はとんできて当然と思います。
しかし、ちょっと言いすぎです。
言い方というものがありますね。
いらいらをそのままぶつけると、ぶつけられた相手は落ち込みますし、気分を悪くしてしまいます。
自分が不愉快になったから、相手にも同じような不愉快をさせようとすることです。
自分と同じ苦しみを、相手にも同じように味わわせようとしている。
それは子どもの喧嘩と同じです。
いらいらさせるほうにも落ち度はありますが、とげのある言葉にする人にも落ち度はあります。
どちらもレベルがあまり変わらないということです。
もちろん人間ですから、いらいらする気持ちはあってもかまいません。
大切なことは、いらいらする気持ちになったとき、受け止められるかどうかです。
いらいらを吸収できるのが、大人です。
どちらかが器の大きな大人にならなければなりません。
いらいらしても厳しいことを言ってもいい。
言ってもいいですが「言い方」や「言葉遣い」には注意しましょう。
ささいな言い方や言葉遣いで、トラブルをさらに大きくしかねないのです。