執筆者:水口貴博

器の大きい人になる30の方法

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短所は長所として活用し、長所はさらに伸ばせば、最高の自分を発揮できる。

短所は長所として活用し、長所はさらに伸ばせば、最高の自分を発揮できる。 | 器の大きい人になる30の方法

「職場の人間関係にうまくいっていない」

つい昨日、ある人から人間関係の悩みについて相談がありました。

「どうしたの」と聞くと、待っていましたと言わんばかりに話が始まりました。

「Aさんは私のことをこう思っている。Bさんは私のことをこう思っている。私はどうしたらいいのだろうか」

話をよく聞くと、別に職場で嫌がらせにあったり、いじめられていたりというわけではありません。

ただ、どう見られているのかわからず、妄想を膨らませていました。

多くの人からどう見られているかを気にしすぎているようです。

一方、私は彼女の素晴らしい客観的な視点に驚きました。

やはり人は、まず自分に一番注意を向けます。

それはほとんどの人がそうですが、彼女の場合は、他人からどう見られているのかという感心を、人一倍強く持っているようでした。

しかもほかの人の行動や見方を、詳しく分析していました。

そういう細かいところを気にする性格にも悩んでいる様子でした。

実はこういう人は、素晴らしい長所を持っています。

短所ではありません。

あらゆる短所は、必ず長所になります。

少し見方や使い方を変えるだけです。

他人からどう見られているかを気にするタイプなら、その能力を生かせることをすればいい。

たとえば、作家などに向いていることでしょう。

他人からの視線がよく見えている人が執筆をすれば、客観的で具体的な内容が書けるはずです。

主観的な見方だけでなく、客観的にどう見えているのか。

その力を生かせる方法で仕事を進めたり、全力で発揮できる分野に転職したりすればいい。

しかし、逆もあります。

あらゆる長所は、短所にもなりえます。

たとえば、私は物事を深く考えられるという性格があります。

私はこれを長所だと思っていますが、短所でもあると思っています。

物心ついたときからこういう性格で、なぜかと言われても、私にもよくわかりません。

知り合いからは「普通の人はそんなことまで考えていないよ。深く考えられるんだね」と感心してくれます。

「考えすぎだよ」と言われると、また考えすぎてしまうタイプです。

こういう性格だからこそ、今こうやってたくさんの文章を書けていますが、そう単純な話ではありません。

見方を変えると、短所になります。

私は、深く考え込む性格のため、頻繁に泣いたり落ち込んだりします。

考えるのが疲れて嫌になっても、また考えてしまう。

留学中、アメリカで一人暮らしをしていました。

部屋の窓を見るたびに「飛び降りれば楽になるだろうな」と、縁起の悪いことを考えていた時期もあります。

芥川龍之介あくたがわりゅうのすけや太宰治は自殺で亡くなりましたが、気持ちは少しわかります。

おそらく私以上に深く考えてしまい、自分の操作を誤ってしまったのでしょう。

だからこそ素晴らしい作品を残しましたが、惜しんでも惜しみ切れない死でもありました。

ささいなことを深く考える性格は、長所にもなりますし短所にもなります。

いろいろ考えましたが、ある考えに行き着き、落ち着きました。

「どうせ死ぬなら、今の性格を最大限に発揮してからにしよう」

私の場合、死ぬことは結構前向きに捉えています。

人間、誰でも最後は死ぬからです。

違いと言えば、遅いか早いかくらいです。

しかし、ただ生まれてしまったから、何もせずぼうっと生きるくらいなら、何か人の役に立つことをしてからこの世を去りたい。

食べて寝るだけの生活は嫌です。

せっかく生きていますから、生かしたい。

短所は長所として生かし、長所はもっと伸ばせるような生き方を考えました。

私は、サイトを吐き出し続ける場所として活用しています。

今サイトがなくなれば、私はどうしていいのかわからず、芥川龍之介や太宰治のように自殺してしまうかもしれません。

性格は変えるのではなく「人や社会のために生かすような形」として活用すればいいのです。

器の大きい人になる方法(16)
  • 短所は、長所として生かす。
痛みを味わうことで、見えてくる解決策がある。

器の大きい人になる30の方法

  1. 器の大きい人は、怒りを優しさで表現する。
  2. いらいらして言い返すと、相手と同じレベルになる。
  3. 脳が酸欠状態になると、落ち着いて考える余裕もなくなる。
  4. 口にする前に深く考え、一度口にした言葉には責任を持つ癖。
  5. 器の大きい人は「笑顔」と「怒り」の両方を自在に操る。
  6. 器の大きい人は、余裕を味わう。
    器の小さい人は、ぎりぎりを味わう。
  7. ささいなことにとらわれすぎず、重大なことに焦点を合わせる。
  8. 対応に慌てたときこそ、器の大きな理想の人物を思い浮かべる。
  9. いらいらするはずの瞬間に笑顔になると、器の大きさを感じる。
  10. どんなに知識や知恵があっても、臨機応変がないと、うまく生きていけない。
  11. 器の大きい人は、どんな言葉でも一度は受け入れる。
  12. つまらない冗談に笑おうとしない人こそ、つまらない人間だ。
  13. ユーモアは、楽しく、脳を活性化させる。
  14. 私の人生を変えてくれた中国人講師。
  15. 海外旅行に行くことほど、許容範囲を広げるいい勉強はない。
  16. 短所は長所として活用し、長所はさらに伸ばせば、最高の自分を発揮できる。
  17. 痛みを味わうことで、見えてくる解決策がある。
  18. 成長とは、背伸びの繰り返しだ。
  19. なぜ、大人になるにつれて、涙もろくなるのか。
  20. 厳しいコメントを言ってくれる友人を、大事にする。
  21. 理解できない考え方こそ、興味や好奇心を持って歓迎する。
  22. 器の大きい人は、インプットの限界を知っている。
  23. 本当のボランティアは、愛がないとできない。
  24. 言い訳しながら謝ると、気持ちが半減する。
  25. 許せば許すほど、表情は柔らかくなる。
  26. 失敗してもいい。
    大切なことは前向きに行動すること。
  27. 器の小さい人は、人の失敗を笑いの材料にする。
    器の大きい人は、人の失敗を反省の材料にする。
  28. 貯金の量は、器の大きさへと変わる。
  29. 直線コースより回り道コースのほうが、人生は豊かになる。
  30. いらいらしているときこそ、忘れがちな作法を忘れない。

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