私がアメリカ留学中、授業でプレゼンを目にする機会が何度もありました。
アメリカでは、何かを主張するときプレゼンが当たり前です。
中国語の授業でも、学期末テストの1つに「プレゼン」がありました。
先生やみんなの前で「今まで学んだ中国語を使って、何かを発表する」という課題が出たことがあったくらいです。
ありきたりな発言でも、プレゼンがうまければ大きな拍手がもらえます。
私もジョークで頑張りましたが、全然ダメでした。
もっと上手で、機知に富んだ発言をする人がたくさんいて、すごいなあと思いました。
気づいたのは「プレゼンがうまい人ほど、まずジョークから始まる」ということです。
必ずジョークから始まると言っても過言ではありません。
まず冗談を言って、聞いている人たちを笑わせます。
笑っているうちに、いつの間にか説明が始まっているという流れです。
ユーモアにたけている人が発表するプレゼンほど、よくできているものが多かったことが印象です。
機知に富んだユーモアを言えるくらい頭がいいですから、プレゼンの内容も深く掘り下げられていて、充実していました。
もしかしたら、笑っているから発表内容も充実しているように聞こえたのかもしれません。
ジョークには、発表内容の評価まで変えてしまう力があります。
肩の力が抜けてリラックスでき、難しい話も前向きに聞けるようになるからです。
どれだけ論文が優秀なのかではなく、どれだけ笑いを取れたかで成績順が決まっていたくらいです。
ぼけない人の共通点は「ユーモアがある」ということです。
長寿のお年寄りとお話をすると、必ず会話にユーモアがあります。
なぜユーモアのある人はぼけないのかというと、頭を使うからです。
当たり前のことを当たり前に発言するのもいいですが、普通すぎます。
「普段の発言に、いかにプラスアルファを加えるか」です。
「今日は天気がいいですね」という当たり前の発言もいいですが「今日は天気がいいから、溶けてしまいそう」というくらいでいい。
そんな程度でもいい。
滑ってもいいし、大げさな話でもいい。
聞いている人を大笑いさせようとしなくても、にっこりさせる程度の話ができればOKです。
もう少し何かひねりを入れてみましょう。
プラスアルファのユーモアが1つでも積み重なると、頭の体操になるのです。