私たちは、時に過ちを犯してしまうことがあります。
自分の行動が原因で、思いがけず迷惑をかけてしまうことなどです。
「ごめんなさい」
何の飾りもない言葉です。
しかし、これ以上に心のこもった過ちをわびる言葉はありません。
素直に「ごめんなさい」と言われると、なぜか素直に許したくなる気持ちになれます。
きちんと反省していることが感じられるからです。
相手が反省していることが感じられれば、それ以上責めるわけにはいきませんね。
しかし、次の言葉はどうでしょうか。
「電車が遅れていて遅刻してしまいました。ごめんなさい」
謝っているということには変わりありません。
何か引っかかりませんか。
たしかに電車が遅れるのは相手の責任ではありませんが、何か気がかりが残る。
謝罪の中に「言い訳」が含まれているからです。
どこか潔さにかけます。
言い訳が含まれていると、責任を転嫁しようとする気持ちが感じ取れます。
反省の気持ちの浅さが感じ取れ「本当に反省しているのかなあ」と思います。
本当に相手に許してもらいたいときは、余分な言葉は不要です。
「悪いとき、素直に過ちを認め、言い訳はしない」
その潔さが、相手に気持ちを伝える方法なのです。