遅刻癖の人に足りないものがあります。
それは「感謝の気持ち」です。
感謝の気持ちを持つことが、遅刻癖とどう関係しているのか、疑問に思うでしょう。
実は、遅刻癖のある人は、待ち合わせ相手に対する感謝が希薄になっています。
待ち合わせのとき、相手はあなたと会うため、わざわざ時間を割いてくれます。
忙しいにもかかわらず、スケジュールを調整して、時間を空けてくれます。
時間は、お金より貴重です。
お金は失っても後から取り返せますが、時間は失ったらもう取り戻せません。
貴重な時間をあなたのために割いてくれるのですから、それがわかっていれば、時間厳守の気持ちも強くなるはずです。
ところが遅刻癖のある人は、相手に対する感謝の気持ちが希薄です。
「ありがたい」という気持ちがない、もしくは小さい状態です。
時間を決めて会うことを「単なる待ち合わせ」という程度でしか考えていません。
相手に感謝の気持ちがないと、時間厳守の意識も低下します。
「友人だから少し遅れてもいいだろう」
「少しくらい遅刻しても許してくれるよね」
「自分のほうが年上だから、遅刻しても問題ない」
「優しい人だから、遅刻しても怒らないだろう」
結果として、遅刻してしまうのです。
遅刻癖を直すなら、まず感謝の気持ちを持ちましょう。
「自分のために貴重な時間を割いてくれた」
「時間を作ってくれてありがとう」
「相手の配慮に報いたい」
感謝の気持ちを持てば、自然と時間意識が高まり「きちんと時間を守ろう」と思えるようになるはずです。
感謝の気持ちがなくて困ることはあっても、あって困ることはありません。
相手に感謝の気持ちを持てば持つほど、時間厳守の意識も高まります。
相手が優しい人だから遅刻してもいいということもありません。
相手はにこにこしていても、内心はむっとしていることもあるでしょう。
たとえ相手が嫌いな人であっても、心がけは同じです。
時間を決めて人と会うときは、相手にかかわらず、常に感謝の気持ちを持って、時間厳守を心がけましょう。
会ったときには、頭を下げ、にっこりほほ笑むことです。
感謝の気持ちを持つことが、遅刻癖を直す基本です。