プレゼントの本来の意味としては、感謝の気持ちやお祝いの気持ちを物として表現するということにあります。
お誕生日のプレゼントは、心を表現する物だと思ってください。
相手への誕生を記念した嬉しい気持ちや節目のお祝いの気持ちを、物を通して相手に上手に伝える手段が、プレゼントなのです。
プレゼントをもらって嬉しいのは、そこに感謝の気持ちが感じられるからです。
単に頂いたということではなく、思いやる気持ちがあってわざわざ贈ってくれたことが感じられるからです。
ですが、このプレゼントを間違ってやりとりしている人がいます。
ただ高価な物さえあげれば、相手を喜ばせることができると思っている人です。
高価な物、つまり金額の高い物なら、何でも相手を感動させられ、喜んでくれると思っているのです。
驚いたことに、こんなプレゼントに喜ぶ人も本当にいます。
お金そのものにすべての価値を置き、高価ならすべて良しと思っている者同士ですから、うまくやりとりがつながるのです。
決して高価な物がいけないと言っているわけではありません。
ほかの意味で物のやりとりを行っているがゆえに、本当のプレゼントとは言えないのです。
こういう人は「金額の高いものを贈ってくれたから、金額の高いものを贈り返そう」と思っています。
決して相手に対する感謝やお礼を込めているのではなく、金額を込めているというところに要チェックです。
もし、たまたまお礼や感謝の気持ちを込めたものが高価な物であるのはかまいません。
ただ目的が「高価な物のやりとり」ということが、危険であるということなのです。
これでは本来のプレゼントのきれいなやりとりとは言えません。
心のきれいな人は、高価な物で相手を喜ばせようといったお金さえあれば簡単に誰でもできることはしないのです。
プレゼントは高価な物を贈って相手を驚かすことが目的ではなく、あくまでも感謝の表現を、物を通して伝えることなのです。