私はまだあの世へは行ったことがありません。
正直なところ、あの世のことについては「わからない」としか答えられません。
ですが「この世」に関しては、私が実際に生きて経験している世界ですから、よくわかります。
この世という世界は、なぜつらく大変なことばかりなのでしょうか。
それは、この世は私たちにとって心を磨くために存在している修行の場だからです。
何もしなければ、うまく生きていけないような世界として出来上がっています。
「一生懸命に生きる人」がこの世では、愛を感じ、報われ、幸せに生きることができるようになっています。
一生懸命に人を愛したり、一生懸命に働いたりする人が、少しずつ愛に気づき、生きることの喜びを知るようになります。
生きることはたしかに大変なことですが、ささいな幸せに気づきさえすれば、この世は一転してとても幸せな世界にもなります。
そういうゆえんがあり、この世において心をきれいに磨こうとしない人は、うまく生きていけません。
あなたが心をきれいに磨こうとする人か、そうでない人かで人生が天国と地獄であるかのように、2通りにわかれてしまうのです。
こうした人が、この世ではうまく幸せを感じながら生きていけるようになっています。
それに対して、この世を地獄であるかのようなつらい人生ばかりを送ってしまう人は次のような人です。
こうした人は、天罰とは言いすぎですが、それ相応のつらい人生を送ることになります。
いつまでも自分のことしか考えていない人は、当然仲のいい友人もできず、愛を知ることもなく寂しく生きることになります。
勉強をしない人は賢く世渡りをすることができず、何かあるたびにつまずいてしまいます。
友人とも喧嘩したり、結婚してもうまくいかなかったりと、なかなか思うようにいかない人生となります。
誰かが自分の人生の邪魔をしているかのような、うまくいかない人生を歩むことになるのです。
誰かが邪魔をしているのではありません。
自分からこの世の流れに反した生き方をしているため、すべてがうまくいかないだけです。
この世でうまく生きていくためには、この世のルール、つまり流れに乗って生きることが一番重要です。
川の流れとは逆に向かっても、いつまでも川の流れが強くなかなか前に進みません。
しかし、川の流れに乗っていけば、ほとんど力を加えることなくぐんぐん前に進むのです。
人生も同じです。
あなたが人生でうまく流れに乗って生きていくためには、素直に「この世の流れに沿った生き方」をすることです。
そのために、まずこの世とは「自分を磨くために存在する修行の場」ということに気づくことが必要なのです。