遅刻癖について、よく聞かれる言葉があります。
「遅刻癖は性格の問題」という一言です。
だらしない性格、ぼんやりした性格、後回しにする性格。
たしかに性格に問題があれば、遅刻をするのも当然に思えます。
性格の問題なら、性格を直さないかぎり、遅刻癖を直すのも難しく思うのではないでしょうか。
しかし、ここに誤解があります。
遅刻癖は、性格の問題ではありません。
癖の問題です。
「遅刻癖」という名前のとおり、しょせん「癖」にすぎません。
癖ですから、癖を直せばいいだけです。
「遅刻する癖」がついているなら「遅刻しない癖」に変えることもできるはずです。
遅刻するような考え方や行動習慣が身についているにすぎません。
遅刻癖は、障害が関係している場合を除き、考え方や行動習慣を変えるだけで直せます。
たとえば、ぎりぎりで行動する癖をやめ、余裕を持って行動する癖をつけます。
だらしない性格でも、余裕を持って出発する癖をつけておけば、きちんと時間前に到着できます。
夜更かしをする癖をやめて、早めの就寝を心がけます。
朝に弱い人でも、たっぷり睡眠を取っておけば、朝起きやすくなります。
時間感覚がなければ、腕時計を身につければいい。
いつでもどこでも時刻を確認できるようになるため、自然と時間感覚が研ぎ澄まされます。
やる気が起きないなら、行動することのメリットを書き出せばいい。
箇条書きで書き出していけば、行動の意味が見いだせ、モチベーションアップにつながります。
早く到着することが心配なら、暇つぶし用のアイテムを準備すればいい。
本を持参すれば、待ち時間を上手に活用できます。
本が重くて場所を取るなら、電子書籍にすればいいだけです。
時間癖を直すためには「対策」が存在します。
1つずつ対策を実施していき「遅刻する癖」から「時間厳守の癖」に変えていきましょう。
たとえ自堕落な性格でも、対策を実施していけば、遅刻癖を直すことは可能です。
「遅刻癖は性格の問題」と決めつけないことです。
「遅刻癖は性格の問題」という一言は、遅刻癖を直そうとしない人の言い訳です。
遅刻癖を直すなら、考え方や行動習慣に意識を向けてください。
今すぐ性格を変えることはできなくても、考え方や行動習慣を変えることなら、自分の努力次第です。
明るい希望を持とうではありませんか。
遅刻癖は、あくまで癖の問題ですから、努力次第で直していけるのです。