遅刻癖の改善に、記録をつけることが有効です。
ずばり「時間を守れた記録」です。
記録をつけると、結果が目に見える状態になります。
仕事・勉強・スポーツでは、モチベーションの維持に記録をつける方法が定番ですが、遅刻癖の改善にも応用できます。
記録をつけるたびに「今日も時間を守れた!」と、ささやかな喜びを感じることができるでしょう。
自分の努力を実感しやすくなるため、遅刻癖を直すモチベーションを維持しやすくなります。
「わざわざ記録をつけるほどでもない」
そう思う人もいるかもしれませんが、軽視はよくありません。
時間を守るのは当たり前とはいえ、遅刻癖のある人にとっては、時間を守ることも1つの結果です。
大げさに思えるかもしれませんが、時間を守れたことを「努力の結果」と見なしてください。
本気で遅刻癖を直したいなら、謙虚であることが必要です。
なにより日々の積み重ねが大切です。
「記録なんて意味がない」とばかにせず、謙虚な気持ちでこつこつ記録をつけていきましょう。
記録の付け方は自由ですが、単純な記号による記録で十分。
時間を守れたときは、シンプルに「丸印」をつけるだけでかまいません。
記録をつけるとはいえ、一瞬でできる作業でしょう。
たとえば、カレンダーです。
遅刻をせず、きちんと時間を守れたら、丸印をつけます。
丸印をつけるたびに達成感が得られるでしょう。
丸印が並んでいくことに快感を覚えるようになれば「今後も時間厳守を心がけよう」とやる気が起こります。
日記の習慣があるなら、記載枠の隅に記録するといいでしょう。
日記とは、自分の生きた証しを残す行為。
立派な記録を残したい気持ちが湧けば、時間厳守の意識を保てます。
日記を読み返すごとに、自分の努力が誇らしくなります。
もちろんデジタルデータで記録をつけるのも悪くありません。
毎日パソコンを使うなら、デジタルデータのほうが適している人もいるでしょう。
デジタルデータなら、場所を取らず、保存もコピーも簡単です。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくれば楽しくなってくるでしょう。
「今日も時間を守れた!」と自分を褒めながら記録をつけていけば、ますます達成感が得られます。
いったん慣れてしまえば、記録をつけないほうが落ち着かなくなるでしょう。
「よい記録を残したいから頑張りたい」と思え、脳の報酬系に働きかけることができます。
小さな習慣ですが、大きな変化をもたらします。
「遅刻しないのが当たり前」という意識になるまで、こつこつ続けていきましょう。
だんだん生活リズムが整っていきます。
記録をつけるのが当たり前になるころには、遅刻癖も直っているはずです。