逃げ癖の改善に役立つのが、記録をつける習慣です。
「記録をつけるなんて面倒くさい」
そう思う人も多いのではないでしょうか。
たしかにわざわざ記録をつけなくても普通に仕事ができるでしょう。
仕事も勉強もスポーツも、あくまで取り組むことが重要です。
きちんと取り組んで、前に進めることができていれば、まったく問題ありません。
しかし、努力の結果が自分でわからないと、曖昧な状況に悩まされることがあります。
人の記憶は曖昧です。
努力をしたつもりでも、しばらく時間が経てば忘れてしまいます。
進んでいるような感覚が得られないと、途中で諦めやすくなります。
いつの間にか逃げ癖につながっていることが少なくありません。
逃げ癖を直したいなら、記録をつけるようにしましょう。
仕事の結果や進捗状況を、アナログでもデジタルでもいいので記録するだけです。
文字でも数字でもいいので、何らかの記録をつけることが大切です。
記録をつけることは、足跡を残すことと同じです。
「歩んできた道のり」「努力の結果」が目に見えるようになります。
つまり、努力の視覚化が可能になるのです。
記録を振り返るたびに「これだけ前に進んだ、頑張った、成長した」と実感が湧き、達成感が得られます。
さらなる達成感を得るために「もっと頑張りたい」「もっと進めたい」という気持ちになります。
前向きなモチベーションが生まれたときには、すでに逃げ癖は消えているはずです。
たとえば、勉強であれば「勉強時間」「解いた問題数」などを記録するといいでしょう。
もちろん勉強時間や問題数も、学力と比例するわけではありませんが、少なくともモチベーションは高まるでしょう。
記事を書く仕事なら「文字数」「記事数」を記録するといいでしょう。
記録をつけるたびに達成感が得られ、自分の努力が誇らしくなるでしょう。
スポーツであれば「練習時間」「練習量」を記録します。
水泳なら泳いだ距離であり、ランニングなら走った距離です。
筋トレなら「ダンベルの重さ」「持ち上げた回数」です。
できるだけ数字として記録するのがポイントです。
数字にすることで、具体性と客観性が増して、達成感が得やすくなります。
記録に残すことは、ゲーム感覚を取り入れることに相当します。
1時間や1キロメートルを1ポイントとして、スコア形式にするのも面白い工夫です。
経験値が上がっていくような快感が得られ、もっと頑張りたくなります。
客観的に努力が確認できるようになることで、やりがいが生まれ、逃げ癖がなくなっていくのです。
気が向いたときに記録をつけるのではなく、きちんと習慣にしておくことが大切です。
記録をつけるのに手間暇がかかって面倒くさく感じても、それを上回るメリットがあります。
仕事でも勉強でもスポーツでも、具体的な記録をつけましょう。
記録をつける習慣は、逃げ癖の改善につながるのです。