逃げ癖を直す方法の1つとして、目標の設定が有効です。
もちろん目標がなくても取り組むことは可能です。
「やれるだけやる」
「がむしゃらに頑張る」
「とにかく全力を出し切ろう」
そうした取り組み方も悪くないでしょう。
とにかく上を目指して、一心不乱に頑張るのも悪くありません。
また、マイペースを大切にするため、あえて目標を作らない人もいるでしょう。
目標がなければ、余計なストレスに悩まされることがなくなります。
目標に振り回されず、自分らしく仕事をしたいなら、あえて目標を作らないのも1つの方法です。
しかし、目標がないと、どこまで頑張っていいかわかりません。
延々と果てしなく続く道を進んでいるような錯覚を覚えます。
砂漠の中を歩いているような絶望感に苦しむことも少なくありません。
「どこまで行けばいいのか」「あとどれだけ頑張ればいいのか」と不安を覚え、逃げ癖につながるのです。
そこで役立つのが「目標」です。
目標とは、ノルマであり、ターゲットであり、フィニッシュポイントです。
目標があると、目指すべき地点が明確になります。
目標があると、積極的に取り組めます。
目標があると、頑張るにつれて、少しずつ目標に近づく感覚が得られるので、モチベーションを保ちやすくなります。
たとえ大きなストレスがあっても、根気で踏ん張ることができ、乗り越えやすくなるのです。
たとえば、営業の仕事なら「1日に10件を訪問する」「1日に100本の電話をかける」といった目標を作るといいでしょう。
営業が嫌になって逃げたくなっても「あと少しだから頑張ろう」と自分を奮い立たせることができます。
勉強なら「1日300問の問題を解く」「1週間に最低でも40時間は勉強をする」といった目標はいかがでしょうか。
怠け心が出てきても、目標があるおかげで「ここでサボるわけにはいかない!」と邪念を振り払えるようになります。
ランニングであれば「1週間に25キロは走る」「1カ月100キロを走る」といった目標が効果的です。
苦しい場面があっても「ここで諦めるにはいかない!」という気持ちが湧いて、気力を振り絞れます。
もちろん目標とはいえ、達成困難や実現不可能なものは避けたほうがいいでしょう。
「少し頑張れば達成できる」という現実的な目標が適切です。
適切な目標は励みになるため、逃げ癖の改善に役立ちます。
「千里の道も1歩から」という格言があるように、小さなことをこつこつ積み重ねていくことが大切です。
小さな目標を積み重ねていけば、いずれ大きな目標を達成できるでしょう。