逃げ癖を直すには、強いメンタルが必要です。
逃げたくても、ぐっとこらえる。
気持ちを引き締め、気力を振り絞り、勇気を持って立ち向かいます。
なかなかうまくいかないことがあっても、簡単には諦めない。
困難に立ち向かい乗り越えることで、強い精神力が養われ、次第に逃げ癖がなくなります。
逃げないことを繰り返していくことで、だんだん逃げ癖が直っていきます。
では、とにかく逃げなければいいかというと、それは違うのです。
頑固になって「何が何でも逃げない」と一点張りになるのはよくありません。
本当に危険で差し迫った状況なら、逃げ癖にかかわらず、逃げることが大切です。
たとえば、悪質な体罰行為です。
スポーツでは、慣習として体罰による指導が行われることがあります。
体罰とはいえ「指導」の範囲ならいいですが、悪質な暴力行為となると、もはやパワハラの一種。
限度を超えた体罰は問題視する必要があるでしょう。
指導の範囲を超えた悪質な体罰は、心身の健康を害したり、身の危険につながったりする可能性があります。
時にはトラウマや心の傷につながる可能性もゼロではありません。
悪質な体罰が行われる部活動なら、直ちに逃げることが必要でしょう。
また、劣悪な労働環境にも注意が必要です。
達成困難なノルマ、異常な長時間労働、過度のワンマン経営、改善されないパワハラ・セクハラ。
逃げ癖を直すとはいえ、劣悪非道な労働環境なら逃げるべきでしょう。
非合法な労働環境ならなおさらです。
これは、単純な逃げではありません。
あくまで健康を第一にした、賢明な判断です。
無理に頑張ったところで、体を壊すのは時間の問題です。
体は資本です。
限界を超えて、一度体を壊してからでは、完治に時間がかかります。
鬱病やパニック障害などの精神疾患に陥ることも少なくありません。
本当に危険な場面では、健康を第一に考え、できるだけ早く退職や転職に舵を切るのが得策です。
逃げ癖を直すことも大切ですが、そもそも本当に逃げないほうがいい場面なのか見極めることが大切です。
「逃げないのが正義」と思い込んでいると、思わぬ落とし穴に落ちてしまいます。
完全に余裕がなくなると、理性と自制心が失われ、冷静な判断をしたくてもできなくなります。
「このままでは体が持たない」と感じたら、理性と自制心が残っているうちに方向転換をしましょう。
本当に逃げなければいけない場面では、逃げ癖に関係なく、きちんと逃げるのが得策です。