「つまらない雑用」
「地味なトレーニング」
「やる気が起こらない勉強」
怠け癖のある人にとっては、どれも抵抗感があるでしょう。
やる気を出そうと思っても、わくわくしないことは、なかなか重い腰が上がりません。
そんなときは「ゲーム要素」を取り入れましょう。
ゲームが嫌いな人はいないでしょう。
怠け癖のある人でも、ゲームなら積極的に取り組めるはずです。
ゲームが楽しく感じる理由は、脳の報酬系を刺激していることにあります。
ゲーム要素を加えると、脳の報酬系に働きかけることになるため、遊び感覚が生まれ、楽しく取り組めるようになります。
自分の行いによって達成感や満足感が得られると、その快感を再び得たくなって、やる気が出てきます。
やればやるほど快感が得られるので、やめられなくなり、いつの間にか夢中になっているのです。
では、どうすれば、ゲーム要素を加えることができるのか。
複雑な工夫が必要に思えますが、実はシンプルです。
ゲーム要素を取り入れるのは、結局のところ「脳の報酬系に働きかける仕組みを作る」ということ。
脳の報酬系に働きかける仕組みを作るには、次の2つを心がけてください。
どちらも平凡なことですが、れっきとしたゲーム要素の1つ。
脳の報酬系に働きかける効果は抜群です。
まず仕事のリストを作成しましょう。
小さな仕事から大きな仕事まで、箇条書きでリストアップします。
その仕事リストに書かれた項目は、いわば敵です。
簡単な仕事は、弱い敵。
難しい仕事は、強い敵。
仕事が終われば、赤色のペンで一重線を引きましょう。
ぐりぐり力を入れながら、赤線を引くと、いかにも敵をやっつけたかのような達成感が得られるでしょう。
仕事を片付けていくたびに、赤線の箇所が増え、敵をやっつけていくことができます。
仕事リストを通して、冒険が前に進んでいる感覚が得られます。
記録をつけることもゲーム要素の1つです。
記録をつけることは、自分の足跡を残すこと。
記録をつけることで、経験値やポイント数がたまっていく様子がわかります。
ロールプレーイングゲームのように、キャラクターが成長している実感が湧きやすくなります。
記録の付け方は、自由です。
言葉による記録でもかまいませんが、量・時間・回数など、具体的な数字が伴った記録なら、さらに効果が倍増します。
水泳なら、泳いだ距離。
ランニングなら、走った距離。
営業の電話なら、かけた本数。
資料作成なら、作成した枚数。
筋トレなら、ダンベルを持ち上げた回数。
記録をつけることが快感になり、もっと頑張りたくなるでしょう。
「次は新記録を狙って頑張ろう!」と、上を目指す気持ちも湧き始めます。
自分の努力の結果を確認できれば、快感が得られるだけでなく、誇らしい気持ちにもなれます。
シンプルですが、効果は抜群です。
騙されたと思って「仕事リストを作る」「記録をつける」の2つを心がけてみてください。
自分がロールプレーイングゲームの主人公になった気分を味わえるでしょう。
脳の報酬系を刺激することができ、嫌でもモチベーションが上がります。
ゲーム要素が加われば、ストレスさえも快感になります。
工夫は小さいですが、もたらす結果は大きい。
たったこれだけで、ゲーム要素を加えることができ、怠け癖が直るのです。