「大学に入ったら、自然に遅刻癖が直った」
「新しいバイトを始めたら、自然に遅刻癖が直った」
「就職して社会人になったら、自然に遅刻癖が直った」
ときどき「自然に遅刻癖が直った」という話を耳にします。
たしかに人生の区切りで「自然に遅刻癖が直った」という報告が多数存在します。
特に新しいステージを始めた際、自然に遅刻癖が直るケースが多いようです。
「いつの間にか直った」「気づいたら直っていた」という人も少なくありません。
さて、自然に遅刻癖が直った話を聞けば、どう感じるでしょうか。
苦労も努力もないように感じるでしょう。
あっさり簡単に直った印象を受けるでしょう。
羨ましく感じることもあるかもしれません。
「自然に遅刻癖が直った人がいるなら、自分もそうなるかもしれない。遅刻癖をほうっておこう」
安易に考えそうになりますが、ここが要注意です。
「自然に遅刻癖が直った」という言葉をうのみにしてはいけません。
「自然に遅刻癖が直った」と聞けば「何も努力しないで直った」というふうに聞こえますが、誤解です。
本人は「自然に直った」と思っていますが、実は気づかないうちに努力をしています。
新しいステージが始まったときの様子をイメージしてみてください。
新しいステージが始まると、気持ちが引き締まります。
「しっかり気合を入れて頑張ろう!」と、やる気を出すでしょう。
「最初が肝心だから、ミスや失敗がないよう十分注意しよう」と、自分に厳しくなります。
身も心も引き締まると、時間にもシビアになる。
結果として、遅刻癖が直りました。
つまり「自然に遅刻癖が直った」という人は、自覚がないだけで、実際はきちんと遅刻癖を直す努力をしているのです。
「自然に遅刻癖が直った」という言葉をうのみにしないことです。
努力をしていないように聞こえるだけで、実際はきちんと遅刻癖を直す努力をしています。
遅刻癖を直すなら、やはり努力が欠かせません。
考え方や行動習慣を変える必要があり、苦労やストレスを伴うこともありますが、慣れてくるにつれて普通になります。
すぐ直るとは限りませんが、毎日続けていけば、少しずつ直っていきます。
きちんと努力をするからこそ、遅刻癖が直るのです。