器の小さい人は、人生の直線コースを選びます。
必要なことだけをする。
無駄なことはしない。
いわゆるショートカットです。
よく優等生に見られるケースです。
たしかにショートカットをすれば、目標に早くたどり着きます。
受験のような勝負では、たしかに直線コースで目標への最短距離を歩んだほうが結果は出やすくなります。
では、人生すべてが直線コースならそれでいいのかというと、そうでもありません。
無駄がなさすぎるのも悲しいです。
就職の面接で「これまで何をしてきましたか」と聞かれ「学校の勉強しかしていません」という回答では、物足りなさを感じます。
勉強は大切です。
しかし、学校の勉強しかしていないのは、最大の勉強不足です。
学校の勉強には、弱点があります。
成長には「意外」と出会うことが必要です。
人生のどこかで「計画的な無駄」を作ることです。
それは決められた直線コースではなく、回り道コースで出会います。
学校の登下校で、決められたコースばかりでは、いつも同じ光景の繰り返しです。
ちょっと寄り道をして、回り道をすることで「意外」と出会えます。
回り道のような一見すると無駄と思えるコースこそ、人生の糧になる意外なことがあります。
旅行・読書・映画・音楽・スポーツ・恋愛。
学歴にも出世にもまったく関係のない無駄な回り道を、どれだけできるかです。
そういう回り道をすることで、面白い話のネタができたり、経験が増えたりして人間性が豊かになるのです。