執筆者:水口貴博

器の大きい人になる30の方法

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器の大きい人は、怒りを優しさで表現する。

器の大きい人は、怒りを優しさで表現する。 | 器の大きい人になる30の方法

「この人は器が大きいな」

そう感じたのは、20代前半のある日の休日でした。

誰に感じたのかというと、実は9歳年上の彼女でした。

私は彼女とデートの約束をしていました。

約束の時間、私は事情があって遅刻をしてしまいました。

遅れたのは10分ほどでした。

本来デートでは、約束の時間前に到着するのがマナーです。

大事な人と一刻も早く会いたい気持ちがありますから、待たせるなんてできません。

にもかかわらず10分も待たせてしまう。

もちろん遅刻をするのがよくないのはわかっています。

よくわかっているだけに「やってしまった」と思いました。

「遅刻が原因で喧嘩して別れることになるのでは……」

そういうときに限って、縁起の悪いことを考えます。

「遅刻はいけないよ」と言っている本人が遅刻をすることほど、恥ずかしいことはありません。

身支度を済ませて、急いで約束の場所へ向かいました。

朝食のパンを口にくわえながら家を飛び出すサラリーマンのような感じです。

急いで約束の場所へ向かっていると、彼女からメールが来ました。

当然、お怒りのメールだろうと思っていただけに、度肝を抜かれました。

「今どこにいるの。早く会いたいよ」

優しいメールでした。

無性に心苦しかった。

それは彼女からの「遅刻はするな」という警告です。

本当は「遅刻するなんて許せない!」と言いたかったのでしょう。

怒りをぐっとこらえているのがよくわかります。

「遅刻するな」を「早く会いたい」という言葉で言い換えています。

泣きそうでした。

これが彼女の器の大きさです。

いらいらした気持ちに任せて「いらいらメール」を送るのではありません。

それは普通です。

いらいらをぶつけると、喧嘩になります。

器の大きい人は、いらいらしてぶつけても喧嘩になるだけだとわかっています。

いらいらの気持ちを、できるだけ別の表現に言い換えるのが上手です。

たかがデートの待ち合わせとはいえ、その人の素顔が見える瞬間でした。

「すごいなあ。私もこういうところを学ばなければいけないなあ」

年上の器の大きさにしびれた一件でした。

器の大きい人になる方法(1)
  • 「遅刻するな」を「早く会いたい」で言い換える。
いらいらして言い返すと、相手と同じレベルになる。

器の大きい人になる30の方法

  1. 器の大きい人は、怒りを優しさで表現する。
  2. いらいらして言い返すと、相手と同じレベルになる。
  3. 脳が酸欠状態になると、落ち着いて考える余裕もなくなる。
  4. 口にする前に深く考え、一度口にした言葉には責任を持つ癖。
  5. 器の大きい人は「笑顔」と「怒り」の両方を自在に操る。
  6. 器の大きい人は、余裕を味わう。
    器の小さい人は、ぎりぎりを味わう。
  7. ささいなことにとらわれすぎず、重大なことに焦点を合わせる。
  8. 対応に慌てたときこそ、器の大きな理想の人物を思い浮かべる。
  9. いらいらするはずの瞬間に笑顔になると、器の大きさを感じる。
  10. どんなに知識や知恵があっても、臨機応変がないと、うまく生きていけない。
  11. 器の大きい人は、どんな言葉でも一度は受け入れる。
  12. つまらない冗談に笑おうとしない人こそ、つまらない人間だ。
  13. ユーモアは、楽しく、脳を活性化させる。
  14. 私の人生を変えてくれた中国人講師。
  15. 海外旅行に行くことほど、許容範囲を広げるいい勉強はない。
  16. 短所は長所として活用し、長所はさらに伸ばせば、最高の自分を発揮できる。
  17. 痛みを味わうことで、見えてくる解決策がある。
  18. 成長とは、背伸びの繰り返しだ。
  19. なぜ、大人になるにつれて、涙もろくなるのか。
  20. 厳しいコメントを言ってくれる友人を、大事にする。
  21. 理解できない考え方こそ、興味や好奇心を持って歓迎する。
  22. 器の大きい人は、インプットの限界を知っている。
  23. 本当のボランティアは、愛がないとできない。
  24. 言い訳しながら謝ると、気持ちが半減する。
  25. 許せば許すほど、表情は柔らかくなる。
  26. 失敗してもいい。
    大切なことは前向きに行動すること。
  27. 器の小さい人は、人の失敗を笑いの材料にする。
    器の大きい人は、人の失敗を反省の材料にする。
  28. 貯金の量は、器の大きさへと変わる。
  29. 直線コースより回り道コースのほうが、人生は豊かになる。
  30. いらいらしているときこそ、忘れがちな作法を忘れない。

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