読者の方から「内容が矛盾しています」という内容をいただくことがあります。
なかなか耳の痛い内容ですが、すでに私も承知の内容です。
いつも「それは仕方ないことだよな」と心苦しく思います。
私は、そもそも答えを完全に1つに固定しようとは思いません。
それはできないからです。
「状況に応じて正しい答えは変化しますよ」と答えるようにしています。
人生では、矛盾は発生して当然です。
正しい答えは、状況に応じて変わります。
単純な例を挙げます。
たとえば「デートの場所はどこが一番いいのか」という悩みです。
デートの場所はたくさんあります。
しかし「どこが一番いいのか」となると考えさせられます。
ベターではなく、ベストは状況によるからです。
もし晴れていれば、テーマパークのように外へ出かけるのがいいでしょう。
雨が降っていれば、映画や買い物など、屋内でデートをすればいい。
寒ければ、温かい場所がいいでしょう。
暑ければ、涼しい場所がいいでしょう。
気分が優れないとき、おなかがすいているときなど、状況によってさまざまですね。
状況次第です。
私は「正しい答えの提供者」ではなく「選択肢の提供者」です。
どうすればいいのかわからないときに「こうすればいいよ」という選択肢の1つを伝えます。
さすがに、あなたが今どこでどんな状況なのかを判断するのは無理です。
超能力者ではありません。
最後に物をいうのは、あなたの「臨機応変」だと思っています。
あなたの今の状況によって判断してほしい。
紹介している内容が、あるときは無駄と思える話もあるでしょう。
しかし、あるときは、無駄と思った知恵が、後から生きてくることもあるでしょう。
状況がマッチしているかどうかです。
もちろん知識や知恵を身につけることも大切です。
しかし、それ以上に臨機応変の対応ができる能力は、さらに重要です。
1つの手段しかなければ、その人の行動範囲はとても制限されたものになり、可能性も制限されます。
どんなにたくさんの知識や知恵を持ち合わせていても、臨機応変がなければ生かされません。
臨機応変があることで、たくさんの知識も知恵も初めて生かされます。
どんなに知識や知恵があっても、臨機応変がないと、うまく生きていけない。
矛盾にこだわらず、たくさんの矛盾を持っている人のほうがいい。
後は、あなたが状況によって臨機応変に選択を使い分ければいいだけです。