給料日に銀行のATMできちんと振り込まれていることが確認できた瞬間、ほっとします。
収入ぎりぎりの生活を送っているときほど、このときの心の軽さは実感できる。
なぜほっとするのか。
お金はお守りだからです。
あなたを守ってくれる道具です。
残高がゼロになってしまうと、何もできなくなります。
住むところを失い、食べられなくなり、友人との付き合いもできなくなります。
大げさに言えば、命にも関わります。
病気になっても薬が買えず、病院に入院もできません。
お金の話をすれば「汚い」「腹黒い」という人がいますが、とんでもないことです。
お金の効用は素直に認めて、道具として生かすことです。
あなたを守ってくれる、最高の防御シールドになります。
ずばり、貯金の量というのは、器の大きさへと変わります。
できることが増え、困ることが少なくなるからです。
器を大きくさせたければ、一定の貯金の量を確保することです。
できるだけ収入を増やし、できるだけ支出を減らす。
貯金が増えます。
一定の貯金があると、あなたは自然と穏やかな性格になります。
そういうものです。
そのくらいお金にはパワーがあります。
あるほど、いざというときに融通が利くので、行動に余裕ができます。
それが周りの人から見れば、器が大きくなったかのように映ります。
もちろんやみくもに貯金をするのではなく、貯金の目標金額を設定することです。
目標の金額以上になれば、ためるのではなく使って、社会に還元します。
私なら、20代の未婚のうちは、せいぜい貯金は100万円としています。
若い時期であり、扶養家族や病気の心配も小さいため、貯金が100万あれば、ある程度心配が消えます。
もし、貯金額が100万円以上になれば、ためらわず使います。
やりたいことはたくさんあるので、心の余裕を確保しながら、行動したい。
もし結婚すれば、また必要とされる貯金の金額も変わることでしょう。
子どもが生まれれば、さらに必要とされる貯金の金額も変わるはずです。
人生のステージに応じて、必要とされる貯金の量も違います。
必要とされる器の大きさに応じて、貯金の量も見直していけばいいでしょう。
大切なことは、必要な余裕が得られる貯金をいつも確保しておくことです。
心の余裕を与え、一定の器を確保するための道具です。
貯金ばかりもいけませんが、ある程度の貯金は必要なのです。