「まあ、いいか」と思うことは、生活の至る所に存在します。
「洗い物があるけど、まあ、明日でいいか」
「ちょっと遅刻しそうだけど、まあいいか」
「今日中に電話しないといけないけど、今度でいいか」
「ごみ捨ては、来週でいいか」
「復習くらい、しなくてもいいか」
品性のある生活のためには「まあいいか」と思うところをしっかりケアできるようにすることです。
人間はもともと、面倒と思う動物です。
面倒と普段から思っているため、楽にできるようにと、いろいろな発明が生まれます。
そうした発明や発見、新しいアイデアによって、技術が進歩して、科学が発達し、生活が便利になっていきました。
しかし、面倒と思うままに、本当に動かなくなれば、最終的に人間は怠け者と変わりない姿になります。
動かなくてもすべてができるという、状態です。
面倒を乗り越えて行動できる人が、品のある人です。
品のある人ほど、面倒なところでも、しっかり行動ができています。
「そうは言っても、面倒だから、なかなかできないんだよ」
そう言いたいのでしょう。
その気持ち、私にもよくわかります。
しなければならないとわかっていても、なかなか思うように体が動いてくれないときがあります。
面倒と思い行動しない人と、面倒と思っても行動できる人の違いには「余裕の差」があります。
余裕があるほど「大変だけど、これくらいなら行動しよう」と思います。
余裕のある子育てをしようと頭の中で思っても、毎日が残業続きの生活の中では、本当に余裕のある子育てができるでしょうか。
最低限、余裕がなければ行動ができないのです。
品を身につけるために、何が最も必要かといえば「余裕」です。
余裕があるから「面倒だけど、やろう」と思い、行動する時間やエネルギーを割り当てることができるのです。
まめに行動できたり、前もって行動したりすることで、ミスや失言も減るのです。