執筆者:水口貴博

気品と美しさを身につける30の方法

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愛を感じるために、愛を削っていませんか。

愛を感じるために、愛を削っていませんか。 | 気品と美しさを身につける30の方法

家族の愛に恵まれなかった人には、愛の代替品であるお金を求めたがる傾向があります。

私は今まで、数多くの人たちを見てきましたが、この傾向は大変によく当てはまります。

「お金が欲しい。世の中、お金がすべてだ」と叫んでいる人ほど、家族との仲が悪いものです。

あるいは、1人親であったり、親が離婚したり、生まれつき両親が共にいないといった人です。

人間による社会活動の根底は、愛です。

愛を求める行動によって、人間は動き、行動します。

友人を作ろうとすることも、地位や肩書を欲しがる欲も、美しくなりたい欲も、すべては「愛されたい」欲求が根底にあるのです。

友人を作って仲良くなれば、愛を感じることができます。

地位や肩書を手に入れることで「すごい!」と称賛され、認められたいと願うことも、愛を欲しがっているからです。

美しくなりたい欲求も、多くの異性に振り向いてもらい、愛を手に入れたい欲求があるからです。

活動や行動はさまざまな種類がありますが、すべては根底に「愛が欲しいから」という理由が原動力になっています。

親の愛がなく育ってきた人は、愛の代わりの働きをするお金を欲しがろうとします。

愛がなければないほど、お金を手に入れようとする気持ちも大きくなっています。

お金さえあれば、食欲を満たし、性欲を満たし、自己満足を満たせます。

人間はこれを、愛を満たしていることと、勘違いしているのです。

たしかに愛のように「満たす」働きではありますが、本物の愛による満足とは別物です。

お金により欲望を満たそうとすることは、自分の中の愛を満たそうとしている活動の表れなのです。

愛が欲しいから、愛と似た働きを施してくれるお金を手に入れようとします。

お金は、愛にとてもそっくりな働きをもたらしてくれます。

「お金お金お金」と何度も繰り返し、念仏のように唱えているのです。

私の知り合いに、お金のためだけに仕事をする人がいます。

仕事への愛はなく、ただお金さえもらえればいいと思っている人です。

仕事を選ぶ基準も、好きな仕事ではなく、稼げる仕事という基準によって決めているそうです。

その人はいつも「宝くじに当たって大金さえ手に入れば、こんな仕事、今すぐやめますよ」と言っています。

つまらなさそうに仕事をして、職場の人間関係も大切にしていません。

私は彼を、お金を手に入れるために、目の前の愛を削っているように思えてなりません。

愛を感じるために、目の前にある愛を削ってお金を手に入れ、そのお金を使って愛を感じようとしています。

遠回りをしているのです。

仕事を通して、職場の人間関係を向上させていけば、愛を感じるようになります。

しかし、とにかく愛が不足しているからと、お金を手に入れることで頭がいっぱいなのです。

この悪循環を直すためには、どうすればいいのでしょうか。

まず親との関係を正しくすることです。

もつれをほどき、仲を深めることです。

そうすることで、親から愛を感じられるようになり、日常生活でお金のために必死になることはなくなります。

気品と美しさを身につける方法(27)
  • 愛の根底である、家族との関係を正す。
部屋の物が少ないほど、生活に品が出る。

気品と美しさを身につける30の方法

  1. 本当のかっこよさは、品のある雰囲気から生まれる。
  2. 顔をきれいにする前に、部屋をきれいにする。
  3. 人目のないときでも、整理整頓、できていますか。
  4. 品というオーラの根源は「きれいにしたい」という気持ち。
  5. 足元からも、オーラが出る。
  6. 着信メロディーは、迷惑の元。
  7. 品性とは「余裕」のことである。
  8. ごみ箱は、心の中の表れ。
  9. 経験数が増えることで、品性が向上する。
  10. 緊張することで、品性が養われる。
  11. ささいなことほど、丁寧に扱う。
  12. ため息をつかない。
  13. 電話をかける側が、腰を低くすることが品のあるマナー。
  14. 「落ち着き」は、品格のある印象を醸し出す。
  15. 気になる態度も、ほかの人から見れば小さな迷惑として映る。
  16. がははと笑うと、品が下がる。
    にっこり笑うと、品が上がる。
  17. 拾わない、もらわない。
  18. 明日の準備をしてから、帰る。
  19. いらない物は、徹底的に捨てる。
  20. 余裕のある生活を送ろう。
  21. 毎日使う日用品は、精神状態に大きく関わりを持つパートナー。
  22. 「まあいいか」と思うところほど、まめに行動する。
  23. 個性を表現し、さらに引き出していくために、ファッションがある。
  24. 知識は、気品があってこそ、引き立つ。
  25. お金がなくても楽しめるセンスを、品という。
  26. 五感を通して感じることを、感動という。
  27. 愛を感じるために、愛を削っていませんか。
  28. 部屋の物が少ないほど、生活に品が出る。
  29. 品性のある人は、背中にも目がついている。
  30. むかっとした出来事を反面教師にできる人が、立派になる。

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