執筆者:水口貴博

犬を上手にしつける30の方法

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犬が飼い主の顔をなめるのは、喜びや甘えのサイン。

犬が飼い主の顔をなめるのは、喜びや甘えのサイン。 | 犬を上手にしつける30の方法

大好きな飼い主が家に戻ってくるやいなや、犬が喜んで飼い主に飛びつき、顔をなめることがあります。

顔をなめるとはいえ、特に口元をなめようとするはずです。

喜んでいるのはわかりますが、なぜ、口元をなめようとするのか不思議です。

これはオオカミ時代、母親から獲物をもらうためにしていたサインです。

母親が獲物を口にくわえて持ち帰り、子どもたちの食事を調達していました。

そのため母親が帰るやいなや「待っていたよ! 早くご飯をちょうだい」という意味で、母親の口元をなめていました。

母親の帰りを待ちわびる意味が込められています。

そのほか単に「甘えの表現」として顔をなめようとすることが多いようです。

口元をなめることで、不安や寂しさを紛らし、精神的に落ち着きを取り戻す意味もあるようです。

ただ、そういう事情があるとわかっても、やはり少し抵抗があります。

犬に顔をなめられても気にしない飼い主ならいいですが、なかにはひどく嫌がる飼い主もいることでしょう。

犬のだ液が、人体に入るのは、衛生面から考えてもおすすめできません。

万が一、悪い細菌が混ざっていると、病気になる可能性もあります。

では、どうすれば顔をなめてくるのをやめさせられるのか。

その場から立ち去って、相手にしなければいい。

相手にしなければ、つまらなくなり、犬は顔をなめなくなります。

気をつけたいのは、無理にやめさせようと犬の手足を振り払うことです。

逆に相手にしてもらっていると勘違いし、ますます顔をなめてくる場合があるからです。

「飛びついてもいいことはないよ。顔をなめようとするのはよくないよ」

冷たい態度を取ることで伝えます。

落ち着いて喜びを表現するほうが、飼い主に喜んでもらえることをわからせましょう。

犬を上手にしつける方法(26)
  • 顔をなめてくるときは、その場から立ち去り、やめさせる。
「幼犬」と「成犬」とでは、かじる意味が少し異なる。

犬を上手にしつける30の方法

  1. 犬を飼い始めれば「しつけの義務」が発生する。
  2. マナーの悪い犬は悪くない。
    本当に悪いのは、しつけをしない飼い主。
  3. しつけの合図は、統一する。
  4. 家族間で、犬へのしつけのルールを統一させておく。
  5. 犬を上手にしつけるとき、最低限押さえておきたい3つのポイント。
  6. 「痛み」ではなく「快感」を与えてしつければいい。
  7. 犬のしつけは、真っ正面に立ってすること。
  8. いろいろ音を聞かせて慣れさせることは、犬の落ち着きに直結する。
  9. おとなしい子犬が、生後6カ月を過ぎたくらいから、急に吠え始める理由。
  10. 犬には「少しでも早く、できるだけたくさん食べる」という習性がある。
  11. 飼い主と犬との食事の順番は、主従関係に影響する。
  12. 犬に与える餌の量と回数の目安。
  13. どんな犬とでも、すぐ友人になる方法がある。
  14. 犬を高いところに上げない。
  15. 飼い主の聖域に、犬を踏み込ませない。
  16. いろいろな人に会わせるのも、しつけの1つ。
  17. 散歩は、必ず飼い主が先行して歩く。
  18. おねだりには、むやみに応じないほうがいい。
  19. 犬の体臭は、身分証明と同じ役割を果たす。
  20. 食事中にかまってやると、うなり始める理由。
  21. どんなに年を取っても、散歩は必要。
  22. 不意に喉に詰まらせないように、注意する。
  23. 湿った犬の鼻は、むやみに拭き取らなくていい。
  24. 犬を褒めたり叱ったりするのは、行動直後が一番いい。
  25. 2階建ての家に潜む、見落としやすい危険ポイント。
  26. 犬が飼い主の顔をなめるのは、喜びや甘えのサイン。
  27. 「幼犬」と「成犬」とでは、かじる意味が少し異なる。
  28. 犬が嫌がる部分でさえ、触られるのに慣れさせておく必要がある。
  29. 慣れているはずの車を、なぜか嫌がる犬の本当の原因。
  30. 場所と時間を変えて、環境の変化に対応させる。

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