暴力によるしつけは、一番避けたい方法です。
痛みでわからせようとするのは、犬にとっても不快なこと。
無理やり痛みでしつけようとすると、心の傷を負う原因になったり、飼い主が嫌いになったりします。
では「うまいしつけ」とは、どんな方法のことでしょうか。
それは「痛み」ではなく「快感」を与えるしつけです。
飼い主の言うことを聞くために快感を得られると、しつけが早くなるだけでなく、犬も喜びます。
飼い主にとっても犬にとっても嬉しいこと。
その快感になるご褒美には、大きく3種類あります。
犬にとって一番喜ぶのは、やはり餌です。
言うことを聞いた後に、ご褒美としてお菓子を与えると、犬は喜ぶはずです。
犬は甘いものが大好きです。
「もっと欲しいよ」と思って、飼い主の言うことを聞きやすくなります。
食べられるご褒美は、犬も食べるがために必死になるので、しつけやすくなります。
しかし、です。
いくら餌が最も効果的とはいえ、いつも餌を与えてばかりもいきません。
食べさせてばかりになると、肥満の原因になります。
そこで、2つの目ご褒美の登場です。
これも立派なご褒美です。
食べられる餌ではありませんが、犬には飼い主から優しくなでられることをなにより喜びます。
なでてもらえると気持ちいいし、リラックスできます。
マッサージ効果もあり、犬の心も体も両方癒す効果があります。
飼い主が笑顔になっていたり、笑ったり、手を叩いて喜んだりしているのも立派なご褒美です。
言葉はわかりませんが「おや、すごく喜んでいるな」というのは動きや表情からわかります。
飼い主が嬉しそうに笑顔になって喜んでいると、犬も嬉しくなります。
特に大げさに喜べば喜ぶほど効果的です。
飼い主が喜んでいる顔を見られるのは、犬も嬉しいことです。
なでて笑顔になるのは、いくら与えてもなくなることはありませんから、健全なご褒美と言えるでしょう。
この3種類のご褒美をうまく活用して、犬をしつけていきましょう。