幼犬から成犬になるにつれて運動量が増しますが、老犬になると一転して運動量が衰えます。
歩き方が弱々しくなり、歩くペースもゆっくりになります。
「弱っているのに歩かせると、体に毒なのではないか」と思います。
老犬の健康を案じる気持ちもあるでしょうが、心配ご無用です。
大きなけがをして歩けないときは仕方ありませんが、年を取っても散歩は必要です。
もちろん歩くペースや歩く速さなどはゆっくりになりますが、散歩そのものをなくさせるのはよくありません。
散歩をやめさせるほうが、余計に犬の健康に悪影響を及ぼすからです。
人間でも同じですが、動かない生活を1日送るだけで、体全身の筋肉量は一気に低下します。
筋力が衰えることで、体力の衰えにもつながり、逆に健康を損なう原因になります。
ゆっくりでも少しでもいいから、毎日体を動かす習慣を続けることが大切です。
したがって、どんなに犬が年を取っても、散歩は必要です。
散歩は、犬にとって最も楽しみにしていることの1つです。
散歩は、犬にとってストレスを発散できる時間です。
外の空気に触れることで、いい気分転換になります。
歩くことで、犬の足腰もしっかりし、体力維持や健康維持にもつながります。
なにより、飼い主と一緒に散歩をするのが楽しみでなりません。
飼い主との触れ合いがあると、精神的な面ではつらつとし、さらに長生きするようになるのです。