「言うことを聞くようになった。これでうちの犬も一人前だ」
飼い主の言うことを聞いてくれるようになれば、いよいよしつけも卒業間近です。
さて、そんなとき見落としやすい点があります。
場所や時間を変えた場合も、飼い主の指示にきちんと従ってくれるでしょうか。
慣れた場所と慣れた時間だったからこそ、飼い主の言うことを聞いてくれている可能性があります。
場所や時間帯を変えると、急に反応が悪くなる場合があります。
場所や時間が変わると、慣れない変化に気を取られたり緊張したりするため、飼い主の言うことを聞いてくれないことが多いです。
家では、決められたトイレシートで用を足してくれても、公園でトイレシートを差し出しても、用を足してくれないことがあります。
人通りの多い道の場合、飼い主以外に注意が向いて、思うように言うことを聞いてくれないこともあるでしょう。
人間社会は、さまざまな状況パターンがありますから、犬もそんな社会でうまくやっていけるように慣れさせていきましょう。
まずは「場所と時間」を変えてのトレーニングです。
公園・川端・人通りの多い大通りなど、さまざまな場所できちんとしつけたとおりに動いてくれるかチェックしてみましょう。
また、時間を変えて、明るい朝や暗い夜に練習です。
また一からしつけをやり直しというわけではなく、基本的なしつけが完成していれば、それほど時間はかからないはずです。
要は慣れです。
後は環境や時間の変化に慣れさせて、より範囲を広げればいいだけです。
さまざまなパターンを考えて、場所や時間が変わっても、飼い主の言うことを聞くようにさせましょう。
もし、可能なら飼い主と一緒に少し旅行をしてみるのもいいでしょう。
基本的なしつけができていれば、犬を許可している旅館やホテルなどを見つけて、車で遠出してみるのもおすすめです。
大きな環境の変化を体験でき、犬の経験量を一度に増やす濃い時間になるはずです。