「しつけをトレーニング」と聞けば、何か難しくて厳しいイメージがあります。
言うことを聞かせるようにしますから、犬はストレスを感じます。
飼い主にとっても手間も時間もかかりますから、大変です。
そのストレスを緩和させて、トレーニングをしている気にさせないのが、上手なしつけ方であり、飼い主の実力を発揮する瞬間です。
しつけるときのポイントを細かく挙げれば数多くありますが、最低限、押さえておきたいポイントとなると3つしかありません。
まずトレーニングは「1回3分のトレーニングを、1日5回まで」です。
少ない気もしますが、無理なトレーニングをさせないためです。
長く教え込もうとすると、犬も疲れます。
疲れて休めればいいですが、長時間続けるように飼い主が強制すると、トレーニングを嫌がり、覚えが悪くなる可能性があります。
あくまで犬の立場になり、犬が無理をしない程度に続けるのがコツです。
早く覚えさせて言うことを聞かせたい気持ちはあっても、少し我慢しましょう。
もちろん犬が「もっと教えてほしい」という積極的な態度を見せたりすれば、もう少し回数を増やしてもいいでしょう。
その辺りは状況を見ながら、時間や回数などを微調整しましょう。
もし、飼い主の望んだとおりの言うことを聞けば、頭をさすりながら笑顔になったり、餌を与えたりしましょう。
犬に「トレーニングは楽しいな」と思わせるためです。
飼い主が喜んでいるところを見られるのは、犬にとっても嬉しいことです。
言うことを聞いて、そのうえ餌までもらえるなら、むしろ犬はトレーニングの時間が待ち遠しくなります。
なかなか言うことを聞いてくれなくて、飼い主はいらいらすることもあるでしょう。
しかし、当然のことですが、いくらしつけと言っても、手で叩いたり足で蹴ったりするのはよくありません。
体罰を与えると、しつけの時間を嫌がるばかりではなく、飼い主までも嫌われて、関係が悪くなってしまうからです。
この3つのポイントを押さえていれば、次第に犬は言うことを聞いてくれるようになるはずです。