ピンチ対応では、やり直しが必要になることがあります。
やり直しには2パターンあります。
ピンチのときは、時間に余裕がない状況のため「途中からやり直す」を選びがちです。
うまくできているところをわざわざやり直す必要はありません。
途中からやり直したほうが仕事が少なくて済むので、早くピンチを切り抜けられるように思われます。
しかし、必ずしも途中からやり直すことが正解とは限りません。
途中からやり直すと、全体のバランスが悪くなったり、前後の流れが不自然になったりすることがあります。
スパゲティのように、ごちゃごちゃすることも少なくありません。
仕事がややこしくなってしまい、最小限の仕事どころか、かえって時間がかかる場合があるのです。
場合によっては、最初からやり直すほうが良いこともあります。
ゼロから始めたほうが設計がうまくいき、思い通りに進められ、結果として良い仕事ができるケースがあります。
プログラムの修正をするときも、途中からやり直すより、いっそのことゼロからやり直すほうが良いケースがあります。
仕事をリセットすることになるため抵抗を覚えますが、途中からやり直すことしか頭にないと、余計な時間が取られかねません。
「途中からやり直すべき」という考えに固執せず、状況に応じて「最初からやり直す」という選択肢も検討してみてください。
遠回りが一番の近道になることもあるのです。