ピンチのとき、守りすぎてはいけません。
「財産を守りたい」
「キャリアを守りたい」
「地位・立場を守りたい」
「評価・評判を守りたい」
「プライド・体裁を守りたい」
もちろん傷ついたり失ったりするは嫌なもの。
大事なものを守りたい気持ちがあるのは自然なことです。
しかし、あれもこれも守っていると、どんどん選択肢が消えます。
守りたい気持ちが強くなるにつれて、スピードはぐっと落ち、行動にも制限がかかるようになります。
一線を越えると、単なる自己保身です。
最終的にもすべての選択肢がアウトになり、何もできなくなるのです。
「1つも傷つけたくない」「1つも失いたくない」とわがままを言っていると、ピンチに飲み込まれ、すべてを失うことになります。
ピンチのとき、あれもこれも欲張って、守りすぎてはいけません。
むしろ守らないほうがいいのです。
ピンチのときに求められるのは「傷つくこと・失うことへの覚悟」です。
覚悟があれば、怖いものはありません。
「傷がついてもかまわない」「失うことがあってもかまわない」と思えば、強気になれます。
勇気が湧いて、行動範囲も広がります。
恥も外聞も気にならなくなります。
お金のかかることでも、評判や評価が下がることでも、平気です。
無敵状態となり、何でもできるようになります。
覚悟があれば、どれだけ大きなピンチであろうと乗り越えられます。
「どうしてもこれだけは譲れない」ということもあるかもしれません。
どうしても譲れないものがあるなら、それだけ死守する代わりに、他は潔く諦めることです。
1つに絞れば、守り切れる望みはあります。
覚悟を決めて行動したからといって、本当にすべて失うとは限りません。
素直で正直になります。
フットワークが軽くなって、スピードも生まれます。
潔さが生まれ、力強いアクションを起こせます。
素早い対処が実現されることで、解決も早くなります。
結果として、傷は浅くて済み、失うものも最小限で抑えられるのです。