趣味を楽しむコツは「完璧を求めないこと」です。
「やるからには100点を目指したい。パーフェクトを目指したい」と考える人がいます。
もちろん意気込みは素晴らしいのですが、この考え方には注意が必要です。
完璧を求めると終わりがありません。
いつまでやっても「まだ物足りない」「もっともっと」となります。
「1つでもミスや漏れがあるのは許せない」と思うので、強い緊張を強いられます。
1つでも失敗があると、かっと頭に頭に血が上ります。
ちょっとしたミスでいらいらしてしまい、神経をすり減らしたり疲れてしまったりするのです。
楽しいはずの趣味が、いつしかストレスの大きな苦行になります。
うまくできない自分を恥ずかしく思ったり、自己嫌悪に陥ったりするのです。
これでは何のための趣味なのかわかりません。
ストレスを解消させる趣味が、かえってストレスを増やすものとなるのです。
完璧を目指していると、純粋に楽しめなくなります。
趣味を楽しむのはいいのですが、そこに完璧主義を持ち込まないことです。
そもそも人間自体が不完全な生き物なのですから、趣味に完璧を求めるのは無理があります。
特に完璧主義者や真面目な性格の人は要注意です。
肩の力を抜いて、気楽にいけばいいのです。
「適当に楽しむ」「ほどほどでよし」という考え方でいきましょう。
少々うまくいかないことがあっても目をつぶるようにしましょう。
「ミスがあるのは普通だよね」「失敗があって当然だよね」と思えばいい。
あまりぴりぴりせず、寛容な心でいるようにしたい。
前向きに考えることも大切です。
「うまくできなくても、楽しい時間が過ごせたからOK」「改善点が見つかって良かったね」と思えばいいのです。
ミスや失敗があっても、前向きに考えると、心の折り合いがつきます。
心が軽くなって、趣味を楽しむことに集中できるのです。
趣味にこだわりたい人もいるでしょう。
質を求めたい人や競争に勝ちたい人もいるはずです。
趣味にこだわるなら「完璧主義」ではなく「最善主義」でいきましょう。
あくまでベストを尽くすようにすればいいのです。
最善主義でいけば、ミスや失敗があっても「やるだけのことはやった」と思えるようになります。
頑張った自分を認められるようになり、堂々とできます。
自己肯定感を下げることもありません。
成功だけでなく、失敗も含めて楽しむようにすれば、いらいらすることもなくなって、もっと趣味が楽しくなります。
うまくいかないことも含めて、趣味です。
うまくいかないことも、趣味の醍醐味の1つです。