憧れの人に会ったとき、はしゃぐ人がいます。
「前から会いたかったです!」
「お目にかかれて本当に嬉しすぎます!」
「嬉しくて涙が出そうです!」
熱狂的なファンが憧れのアーティストに会ったとき、よく見られる光景です。
中には喜びのあまり、きゃあきゃあ大声を上げたり、ぴょんぴょん飛び跳ねたり、わあわあ涙を流したりしたりする人もいます。
あまりに嬉しくて、感動している様子が伝わることでしょう。
誰が見ても「会うことができて本当に感動しているのだな」とわかります。
思いきり感動を表現することで「会うことができて本当に嬉しい」という気持ちが相手によく伝わるでしょう。
特に悪くないように思えますが、ここに注意したいポイントがあります。
憧れの人に会ったとき、はしゃがないことです。
喜びを表現するのはいいですが、はしゃぐのはよくありません。
はしゃぐとどうなるか。
普通の会話ができなくなるのです。
はしゃいでいる状態は、我を失っている状態です。
テンションが高すぎると、相手はその賑やかな様子に圧倒され、後ろにのけ反ってしまいます。
普通に会話をしたくてもできません。
客観的に見ると「危ない人」と誤解されかねません。
相手は快く迎えてくれるかもしれませんが、心の中では「とりあえず落ち着いてください」と思うことでしょう。
はしゃいでいる様子に注意が向いて、きちんと会話ができません。
会話ができたとしても、内容に集中できません。
記憶に残るのは「うるさい」という印象だけになります。
後から振り返ったとき「何の話をしたのか思い出せない」となります。
そもそもきちんと会話をしていないのですから、思い出しようがないのです。
こういう出会いに限って、ご縁が続かず、一度きりの出会いで終わるのが定番です。
出会ったとき、はしゃがないようにしましょう。
実際は興奮していても、表には出さないことです。
嬉しくてたまらなくても、度を超えてはしゃぐと、相手は冷めてしまいます。
いくら相手が憧れの人であっても、はしゃぐのはNGです。
心の中ははしゃいでいても、表向きは落ち着きを装うのが得策です。
喜びを表現するのはいいですが、落ち着いて静かに表現しましょう。
「以前からファンでした」
「お目にかかれて光栄です。本当に嬉しいです」
「お時間を割いていただいて、ありがとうございます」
にっこりほほ笑みを浮かべながら、落ち着いて接するようにしましょう。
少し物足りないように感じるかもしれませんが、このくらいでちょうどいいのです。
静かに喜びを表現したほうが、相手も冷静に受け止めることができます。
落ち着いているからこそ、相手にも会話にも集中できます。
自然に話題が広がっていろんな話ができます。
出会ったことも会話の内容も記憶に残るのです。
嬉しい気持ちが大きいなら、会う直前、あらかじめお手洗いで興奮を静めておきましょう。
深呼吸をしたり手を洗ったりしているうちに、興奮が収まってきます。
飲み物を一口飲むのもいい方法です。
飲み物が喉を通過すると、自然と気持ちが和らぎ、筋肉の弛緩が促されるでしょう。
落ち着いた状態で会い、静かに喜びを表現するから、素晴らしい出会いになるのです。