初対面の第一印象は、出会ったときです。
表情、身だしなみ、話し方など、主に外見が重要です。
身だしなみに気をつけます。
丁寧に挨拶をします。
礼儀正しい態度を心がけます。
明るい表情と楽しい会話を心がけます。
第一印象は長く続くため、慎重になる人が多いでしょう。
第一印象を大切にするのはビジネスマナーの基本であり、誰でも心がけているはずです。
ところが、出会った直後を大切にする一方、別れ際をおろそかにしている人が少なくありません。
別れの挨拶ががさつだったり、感謝の言葉がなかったり、お礼の連絡を省いたりです。
別れ際をおろそかにしていませんか。
どきっとした人は要注意です。
いい加減な別れ方をすると印象がよくありません。
悪い余韻は長く続きます。
せっかく第一印象がよくても、別れ際で台無しになるのです。
出会った瞬間も大切ですが、別れ際も大切にしてください。
むしろ別れ際こそ、より丁寧になっておきたい。
別れ際は、第二印象が決まる場面であり、余韻を作る場面です。
目指すは「気持ちのよい余韻が残る別れ方」です。
お別れの挨拶では、きちんと感謝を伝えましょう。
「とても楽しい時間でした」
「お会いできてよかったです」
「ぜひまたお会いしましょう」
明るい笑顔と感謝の言葉で出会いを締めくくることです。
気持ちよく締めくくれば、気持ちのいい余韻が続きます。
お茶を差し出されているなら、できれば飲み干しておくほうがいいでしょう。
無理に飲み干す必要はありませんが、お茶を作っている人へのリスペクトです。
わざわざお茶を出してくれたことへの礼儀を見せておくのは、無駄ではありません。
しっかり飲み干すことで「ありがたくいただきました」という気持ちが伝わります。
飲み終えたお茶は「おいしかったです」「喉が潤いました」など、一言でもいいので感想を添えると喜ばれます。
見送る側なら、相手が見えなくなるまで見送りましょう。
見送られる側なら、お辞儀をしたり手を振ったりして名残惜しさを表現しましょう。
タクシーに乗って帰るなら、窓を開けて、頭を下げたり手を振ったりしましょう。
見えなくなる直後に振り返ってもう一度笑顔を見せると、気持ちのいい余韻に変わります。
別れた直後は、お礼のメールを送りましょう。
「本日はありがとうございました」というシンプルなメールでOKです。
長々と書く必要はなく、数行程度のシンプルな内容で十分です。
余裕があれば、手書きのはがきを送ると、さらに喜ばれます。
「そこまでするか」と思うかもしれません。
出会いは一つ一つが貴重ですから、大げさなことではありません。
少なくとも相手の立場になって考えると、喜ばれるのは間違いありません。
少々堅苦しくても「自分が大切にされている」と感じる振るまいなら、嬉しいものです。
別れ際は、出会ったときと同じか、それより丁寧になりたい。
出会った直後に悪印象があっても、別れ際が美しければ、挽回できます。
マイナス評価から、プラス評価に変わるでしょう。
別れ際こそ、あなたの本性が現れます。
気持ちのいい別れができるからこそ「また会いたい」と思ってもらえます。
再び巡り合う機会に恵まれるのです。