食事をするたびに、何か1つ褒めてみましょう。
食べているものについて、何でもいいので素晴らしいところを見つけて褒めるのです。
褒める力を鍛える機会になります。
褒める対象は「人」でなく「食べ物」でもいいのです。
食べ物であっても、褒める対象としては十分。
「素晴らしい部分・優れたところを見つけ、評価する」という点は、人も食べ物も同じです。
普段から食べ慣れているものでも、きちんと褒めてみましょう。
「いつもの味」「別に変わったところはない」「褒めるところはない」と思うかもしれませんが、実際はそうでもありません。
じっくり観察すれば、何か素晴らしいところが見つかります。
自分なりの価値観でいいのです。
褒めるポイントは、味でも香りでも見た目でも何でもかまいません。
何でもいいので、少なくとも1つは褒めてください。
自分が「素晴らしい」「優れている」と思うところなら、何でもOKです。
何か優れたところが見つかったら、ストレートに褒めてみましょう。
秀逸なコメントである必要はなく、平凡なコメントで十分です。
口に出して言ってもいいですが、心の中でつぶやくだけでもかまいません。
肉であれば「お肉が分厚くて食べごたえがある」「肉汁がおいしい」と褒めてみます。
白ご飯であれば「お米がきれいだね」「粒の形がしっかりしているね」と褒めてみます。
ミルクコーヒーであれば「甘くておいしい」「癒やされる」と褒めてみます。
ブラックコーヒーであれば「香りがいい」「すっきりした苦みだね」と褒めてみます。
シナモンロールであれば「渦巻きの形が面白い」「パン生地が柔らかいね」と褒めてみます。
「こんな小さなことを褒めていいの?」と思うくらいでちょうどいい。
大きく目立ったところだけ褒めるのではなく、小さなことや細かいところを褒めていきましょう。
褒めるとは「どれだけ小さな点に注意を向け、大きく取り上げるか」です。
普通のことでも、美点や長所として見つけ出していくことです。
褒める力を鍛えるとは、こういうことです。
初めて食べるものなら、何か褒めてみましょう。
いいところがたくさん見つかれば、いくつ褒めてもOKです。
たとえ食べ慣れているものであっても、しっかり観察すれば、褒める点が見つかるはずです。
1回の食事につき、食べるものの中から何か1つは褒めてみましょう。
1日3回食事を取っているなら、1日3回褒める機会があるということです。
1週間で21回褒める機会ができることになります。
1年間なら1095回褒める機会ができることになります。
日々の食事を褒めるトレーニングの機会に変えてください。
楽しい気持ちで取り組むのが、長く続けるコツです。
あなたの観察力が高まっていき、褒める力が鍛えられていきます。
普段から食事を褒めていると、人間関係でも褒めるのが上手になります。
褒める対象が「食べ物」から「人」に変わるだけです。
「素晴らしい部分・優れたところを見つけ、評価する」という点は、人でも食べ物でも同じです。
日々の食事で褒める力を鍛えておけば、普段の人間関係でも応用が利くようになります。
あなたは「褒める達人」に生まれ変わっていることでしょう。