食生活を豊かにするなら、やめておきたい癖があります。
「早食い」です。
早食いをすると、がつがつ口の中に流し込むような食べ方になります。
食事時間が短くなって便利と思いますが、注意したいところです。
「見苦しい」「消化に悪い」という理由だけではありません。
早食いをすると、味わうことができなくなります。
たとえば、目の前に世界一おいしいイチゴケーキがあるとします。
これを早食いするとなると、どうなるでしょうか。
ぱくっと飲み込むような食べ方になるでしょう。
ほとんど噛むこともなく、味わう暇もありません。
実感としては、スポンジを食べているような錯覚を覚えるはずです。
世界一おいしいイチゴケーキがあっても、早食いをすると、おいしく味わえなくなります。
どんなにおいしいものでも、早食いをすれば無意味になります。
イヌのような食べ方になって下品な様子になる上、おいしく味わうこともできなくなります。
笑ってしまう話ですが、早食いをするとは、こういうことです。
早食いの癖があるなら、一刻も早く改善するのが賢明です。
豊かな食生活を実現するためには、早食いとは逆を心がけましょう。
「よく噛んでゆっくり食べる」です。
時間をかけてゆっくり食べることを心がけましょう。
一口につき30回は咀嚼したい。
しっかり噛むことで、食べたものが細かくなり、消化もスムーズです。
噛めば噛むほど唾液の分泌が促されるため、食べ物の味を引き出していけます。
またよく噛むことは満腹中枢を刺激するため、食べすぎの抑止にもつながります。
肥満気味の人は、よく噛んでゆっくり食べるだけで食事量が抑えられ、自然と痩せていけるでしょう。
よく噛むことは、ダイエットの近道です。
「のんびり食事をする時間はない」という人もいるかもしれません。
だからといって早食いはよくありません。
時間に余裕がないなら、時間に余裕を作りましょう。
食事の時間を無駄と考える人は心に余裕がありません。
食事の時間は、人生を味わう時間であり、幸せを味わう時間ですから、長く確保したほうがいいものです。