まず食べることに、幸せを感じましょう。
おいしいかどうかは関係ありません。
量が多いか少ないかも、高級なものかどうかも、質が高いかどうかも関係ありません。
「食べることができた。幸せだなあ」
無条件に幸せを感じるのです。
「食べる=幸せ」です。
食べることができることは、生きることそのものだからです。
もし、今から何も食べることができない生活になると想像してみてください。
食べることができなければ、私たちは生きていけません。
どんどん体が痩せ細っていき、数日後あるいは数十日後には死んでしまいます。
人によって生き延びる日数に差はあるものの、最後は確実に死を迎えます。
食べることは生きることです。
食べることができるおかげで、私たちは栄養やエネルギーを摂取でき、生きることができます。
今あなたが生きているのも、今までいろんなものを食べてきたおかげです。
「食べるのは当たり前」と思いがちです。
私たちは、飽食の時代を生きています。
現代社会では、どんな食べ物でも手に入り、食べることができる時代です。
「食べるのは当たり前」と思うのも無理はないかもしれません。
しかし、人類の歴史を振り返ると、食べることが当たり前ではない時代もありました。
まだ人類が狩猟採集で生活していた時代、その日の食料は保証されていませんでした。
その日を食べる野生の生き物を、その日に狩らなければいけませんでした。
うまく獲物にありつけるとは限りません。
狩猟に失敗すると、その日の食べ物はゼロです。
空腹で過ごさなければいけません。
家族がいれば養っていけません。
油断すると、逆に襲われてしまい、こちらの命が危ぶまれます。
まさに毎日がサバイバルの状態です。
何日も食べ物にありつけない状態が続けば、死が待ち受けています。
現代ではあり得ない話ですが、はるか大昔の人類の歴史をさかのぼれば、そういう時代が存在していたのです。
食料が保証されていない時代から見ると、現代の飽食時代は、いかに恵まれているのでしょう。
食べたいものが自由に食べられます。
24時間365日、食べたいものを食べることができます。
普通にお金を支払えば、簡単に食料が手に入り、安全に食べていけます。
おかげで生きることができます。
食べるものが保証されているから、生きることができています。
しかも普通に食べることができるだけでなく、あらゆるものを食べることができる時代です。
果物もお菓子も何でも、食べることができています。
この豊かさに気づくことが大切です。
食べることができて、生きることができています。
おいしいかどうかも大切ですが、まず食べることができることに感謝してください。
食べることに感謝できれば、おのずとおいしさも感じられます。
食べることは生きることそのものです。
食べることができるだけで幸せです。
どんな食べ物であっても、食べられるだけ幸せです。
食べることができるから、パワーが出て、元気になります。
食べることができるから、生きていけるのです。