食生活を豊かにするために、禁句にしたい言葉があります。
「まずい」という言葉です。
食べてみて、味が悪く感じたとき「まずい!」と言ってしまうことがあるでしょう。
生理的に受け付けない味はあるものです。
むかむかしたり吐き気を感じたりすると、反射的に「まずい」と言ってしまうものです。
正直でストレートではありますが、少し品のない印象があります。
正直な意見とはいえ、言葉遣いには注意したい。
食事を作ってくれた人や育ててくれた人に失礼です。
一生懸命作った食事を「まずい」と言われて嬉しい人はいないでしょう。
食事を食べることは命を食べることでもあります。
命を捧げてくれた動植物への冒瀆になります。
正直なのはいいことですが「まずい」という言葉には注意したほうがいいでしょう。
まずいという言葉は、響きも悪くて品もありません。
食べ物は「命」が関わっているものですから、表現には注意したいところです。
「まずい」という一言は、禁句にしておくのが無難です。
味が悪く感じたとき「まずい」を禁句にするなら、代わりにどう言えばいいのでしょうか。
「変わった味」もしくは「口に合わない」と言い換えましょう。
たまたま自分にはそれをおいしいと感じる感覚がなかっただけのことです。
自分の好みと一致しなかっただけのこと。
自分がまずいと感じても、ほかの人にとってはおいしく感じることもあるでしょう。
「変わった味」「口に合わない」という表現を使えば、柔らかい言い回しになって、上品に意味を伝えることができます。