オリンピックやワールドカップの時期になると、急にファンになる人がいます。
いわゆる「にわかファン」です。
今までファンでも何でもなかった人が、突然ファンとなって、熱心に応援を始めます。
そんなにわかファンに対して、否定的な考えを持つ人がいます。
「古株ファンに失礼」
「普段試合を見ていないくせに」
「ファンといっても、どうせ今だけでしょ」
「こういうときだけファンになるのはおかしい」
「都合のいい人たちだなあ」
あれこれぶつぶつ文句を言うのです。
たしかに古株ファンに比べれば「真のファン」とは呼べないところがあります。
チームや選手の知識も乏しいでしょう。
そもそもきちんとルールすら知らないというにわかファンも少なくありません。
古株ファンから見ると、にわかファンが偉そうに熱弁を振るう姿は、腹立たしく感じられるのかもしれません。
しかし、にわかファンをばかにしないことです。
にわかであっても、ファンになっているのは事実です。
応援していることに変わりありません。
ファンのおかげで選手たちはパワーをもらいます。
1人で応援するより、より多くの人と応援したほうが、興奮や感動を共有できます。
にわかファンは、言い方を変えれば「新規ファン」です。
どんな形であれ、ファンが増えることは良いことです。
にわかファンだからといって一時的とは限りません。
オリンピック・ワールドカップに興味を持ったことがきっかけで、継続的にスポーツ観戦をするようになるかもしれません。
興味関心の入り口は何でもいいのです。
新規ファンも、長く続けば、古株ファンに成長します。
にわかファンの中から、将来の古株ファンが生まれる可能性も大いにあり得ることです。
選手からしてみれば、スポーツの認知が広がって、ファンやスポーツ人口が増えるのは歓迎されることです。
にわかファンは、否定するものではなく、肯定するものなのです。