電車に乗って座っていると、2人組が乗ってきました。
自分の両サイドは空いていて、ほかの席は埋まっています。
2人組が座ろうにも席が離ればなれになるので、ためらっている場面を見かけることがあるでしょう。
そんなとき、横に詰めると喜ばれます。
ちょうど2席分空くので、2人組は横並びで座れます。
自分が座っている席なのだから、わざわざ詰める必要はないと考える人もいるでしょう。
もちろん席の移動は義務でも強制でもありません。
詰めない派の人も、それはそれで結構なことです。
しかし、本当にささいなことであり、難しいことでも何でもありません。
大きな仕事というわけではなく、横に詰めるだけのことです。
これが思いやりです。
本当に小さなことですが、親切をしたことになるのです。
「情けは人のためならず」という言葉があります。
親切をすると、相手のためになるだけでなく、やがて良い報いとなって自分のところに戻ってくるという意味です。
ちょっとした親切をすると、いつか自分も同じような状況のとき、助けられるかもしれません。
親切は世の中を巡ります。
親切は世の中を明るくするだけでなく、自分の心も豊かにします。
席を詰めることも、親切の1つなのです。