「真っ暗で何も見えません」と言う人がいました。
「何も見えません。光がありません。真っ暗なので前に進めません」
視界が真っ暗だと、前に進むことがためらわれます。
暗闇に包まれると、不安・恐怖がますます大きくなります。
ネガティブになっていて、動けないまま立ちすくんでいました。
そこに居合わせた、ある人が言いました。
「何を言っているのですか?! 目を閉じてるじゃないですか。さあ、目を開けてください」
すると「あっ、見えた!」と驚きました。
眼前に美しい景色が見えました。
希望の光も、明るい未来も見えました。
人から指摘され、自分が目を閉じていることに気づかされました。
真っ暗なのではありませんでした。
その人は目を閉じていただけでした。
目を閉じていれば、何も見えなくて当然です。
歩いても、真っ暗の中を進んでいるように感じます。
私たちは知らず知らずのうちに、目を閉じていることがあります。
自分では目を開けているつもりでも、実は意外と目を閉じているということが少なくありません。
特に大きなストレスを抱えているときにありがちです。
真っ暗と思ったら、本当に目を開けているのか確かめてみてください。
たとえ本当に暗い状況だとしても、光が一切なく、完全な闇ということはありません。
「真っ暗で何も見えない」と言う前に、自分の目に意識を向けてください。
身体の目だけでなく、心の目も同様です。
目を閉じているならしっかり開けましょう。
しっかり目を開ければ、光を捉えられるようになります。
闇の中であっても、小さな光を捉えられるようになります。
希望の光も、明るい未来も見えるのです。