10代では、貧乏を本当に味わうことはありません。
学生時代にも、お金に困る経験はありましたが、かわいいものです。
親からの援助があるからです。
貧乏とはいえ、親からの支えがあるから、まだ小さいです。
本当の貧乏を味わうのは、学校を卒業して、社会人になってからです。
社会に出て働き始めると、立派な社会人です。
社会人になると、普通は親からの援助も止まります。
むしろ親を援助する立場になります。
ここで、本当の貧乏を味わうのです。
低い月給で、出費だけは一人前です。
毎日、お金のことばかり考えなければいけません。
わずかな貯金しかない通帳を見て、ため息ばかりが出ます。
特に社会人になって最初の3年は地獄です。
「お金の使い方を誤ると、命に関わるぞ」と焦ります。
20代は、本当の貧乏を味わう時期なのです。
しかし、逆を言えば、本当の金銭感覚を磨く時期でもあります。
本当に貧乏な生活をするから、本当にお金の大切さが学べます。
いかに節約が大切であるかを、身をもって知るのです。
節約がかっこ悪くても、生活と命のために、やらざるを得ない状況になります。
この経験は財産です。
ここで経験した金銭感覚と節約術は、一生涯、役立ちます。
一度、徹底的な貧乏を味わった人は、しっかりした金銭感覚が身につきます。
つらい時期ですが、大切な経験です。
節約は、お金持ちになるための絶対条件です。
絶対条件を、20代の早い時期に学ぶことです。
「もう貧乏な気分を味わいたくない」
「絶対に無駄遣いをしない」
本当に貧乏だったからこそ、貧乏から脱する気持ちが強くなり、お金を稼ぐ力が身につきます。
仕事を頑張れば、収入も少しずつ上がっていくでしょう。
20代に貧乏を味わった人ほど、30代で成長するのです。