20代は、堂々とお酒を飲めるようになる時期です。
お酒を飲めるようになると「酔い」という不思議な感覚を知ります。
ふらふらして、いい気分になります。
酔いが回ってうっとりした状態になると、友人との会話も、いっそう盛り上がります。
恥ずかしくて言えなかったことが言えるようになり、一歩踏み込んだ会話ができるのです。
酔っている間は、現実を忘れることができます。
一時的に疲れも消え、天国にいるような気分に浸れます。
「これがお酒の味なのか」と思うでしょう。
その一方で、お酒は怖い飲み物です。
お酒を飲みすぎると、理性を失い、自分らしくない行動を取るようになります。
言いすぎてしまったり、乱暴になったりします。
友人と仲良くなるはずが、かえって仲を壊してしまうこともあります。
飲みすぎると、二日酔いです。
ひどい場合になると、立てません。
これほど気持ち悪い感覚があるのかと、驚くほどです。
学校や会社があれば、休むしかない状態です。
お酒は、人間をハイにする一方、ローにする力もあります。
最悪の場合、記憶がなくなることもあります。
記憶がなくて、生きているだけ、御の字です。
そのまま道路に出て、車にひかれていたかもしれません。
こっそり財布を抜かれて、一文無しになっていたかもしれません。
そのとき「お酒は怖いな」と思うのです。
20代は、お酒の味を知ると同時に、お酒の怖さも知る時期です。
飲んでも、飲まれないことです。
たしなむ程度が、ちょうどいいのです。