「乱暴な言葉遣いは苦手」と言う人がいます。
言葉には、人を元気づけたり勇気づけたりする力がある一方、傷つけたり不快にさせたりする力もあります。
乱暴な言葉遣いは、聞くだけでもストレスを感じるでしょう。
心がぎゅっと締め付けられ、不快な気分になり、時には息苦しさすら感じます。
口が悪い人とは距離を置きたくなるでしょう。
ところが、ここでありがちなケースがあります。
「乱暴な言葉遣いは苦手」と言いつつ、自分の言葉遣いが乱暴になっているケースがあるのです。
人の言葉遣いには敏感でよく気づけても、自分の言葉遣いは鈍感になっていることが少なくありません。
普段は丁寧な言葉遣いがきちんとできていても、感情的になったときが危ない。
むっとしたりいらいらしたりしたとき、つい気が緩んで汚い言葉を吐いてしまうことがあります。
これはよくありません。
「乱暴な言葉遣いは苦手」と言いつつ、意外と自覚のないケースが少なくないのです。
自分の日頃の言葉遣いを振り返ってみてください。
乱暴な言葉遣いが苦手であれば、自分の言葉遣いも、きちんと丁寧な言葉遣いを心がけることが必要です。
つらいことや嫌なことがあっても、感情をコントロールして丁寧な言葉遣いを徹底します。
黙っているのが苦痛で、どうしても何か言いたいなら「丁寧な言葉で不快感を表現すること」をおすすめします。
一呼吸置いて、丁寧な言葉に言い換えましょう。
「残念です」
「不愉快です」
「納得ができない」
「憤りを感じる」
フォーマルな場であれば「遺憾」という言葉が適切でしょう。
丁寧な言葉で不快感を表現することが可能です。
乱暴な言葉遣いは、百害あって一利なしです。