人の悪口を言うのはNGです。
悪口は、人を傷つける行為です。
ましてや悪口をストレス解消の手段にするのは、品格を損ねます。
悪口を言われて喜ぶ人はいません。
自分がされて嫌なことは、人にもしないことです。
悪口を言って、自分はすかっとして気持ちいいかもしれませんが、悪癖・悪趣味に変わりありません。
「相手に聞こえないから大丈夫」と思いますが、大きな油断です。
意外と本人に届くものです。
悪い噂ほど広まるように、悪口もまた人づてで伝わっていき、本人の耳に届きます。
悪口を言えば言うほど、人間関係が悪化します。
そもそも「相手に聞こえないから大丈夫」という考え方がよくありません。
それは「人に気づかれなければ悪事を働いてもいい」という考え方と同じであり、危険な要素をはらんでいます。
「私はひそかに悪いことをたくらんでいます」と公言しているのと同じことです。
「犯罪者予備軍」と言っても大げさではありません。
仏教では「十悪」と呼ばれる、10種の罪悪が定められています。
悪口は十悪の1つです。
仏教で十悪と定められているほど、よくない行為であるとわかれば、いかに危険の可能性があるか実感できるでしょう。
人の悪口は禁句にしましょう。
さて、ここからが本題です。
人の悪口を言うのがいけないなら、自分で自分の悪口を言うのは許されるのでしょうか。
ここがポイントです。
自分の悪口を言うのもいけないのです。
悪口であることに変わりないからです。
自分の悪口を言ってはいけません。
ちょっとした自虐ネタなら、まだいいのです。
人を笑わせるために、面白い自虐ネタを披露することがあるでしょう。
自虐ネタは、本気ではありません。
あくまで遊びと冗談が混じっているため、悪影響はほとんどありません。
しかし、遊びでも冗談でもなく、真面目に自分の悪口を言うのはよくありません。
自分への悪口は人に迷惑をかけません。
人に迷惑をかけないため「いくら言っても大丈夫」と考える人がいますが、ここに落とし穴があります。
悪口の悪影響が自分に向かうだけです。
言えば言うほど、自分を落ち込ませます。
自信を失い、尊厳が損なわれます。
自己評価が悪くなり、自己肯定感も下がります。
ついには自分のことが嫌いになってしまうのです。
自分のことを嫌いになると、人を好きになるのも難しくなります。
人の悪口を言わないのはもちろんのこと、自分の悪口も言わないように注意してください。
自分への悪口であっても、十悪の1つを犯すことになります。