社会人が1カ月に読む本は、何冊かご存じでしょうか。
平均すると「2~3冊」といわれています。
社会人なのでもっとたくさん本を読んでいるのかと思いきや、意外と少ないのが現実です。
社会人の多くは、学校を卒業すると本を読まなくなります。
読みたい本があっても日々の仕事に忙殺されてしまい、なかなか読む時間が取れません。
意外な事実にショックを受けるところですが、これが現実です。
さて、この話には続きがあり、本当に驚くのはこれからです。
世の中には読書の習慣がなく、まったく本を読まない人も少なくありません。
「月に0冊」という人は、全体のおよそ4割から5割を占めるといわれています。
文化庁の平成30年度「国語に関する世論調査」によると、月に1冊も読書しない人の割合は47パーセントです。
【URL】https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/r1393038_02.pdf
一方、本を愛する読書家もいて、1カ月に何十冊も読む人もいます。
こうしたことから、単純に平均で算出すると、集団の読書量が正しく反映されず、実態から少し離れてしまうところがあります。
そこで「平均」ではなく、より実態に近い「中央値」で考えるとどうなるのでしょうか。
社会人が1カ月に読む本は「1冊」となるのです。
あなたが1カ月に1冊読めば、社会人の中央値に達することになります。
月に1冊読むくらいであれば簡単に達成できるのではないでしょうか。
わざわざ難しい本を読む必要はありません。
興味のある本でいいのです。
小説でもビジネス書でも実用書でもいいのです。
2冊読んだら、たっぷり自分を褒めることができます。
「たった2冊」と思うかもしれませんが、社会人の中央値を上回っているのは事実です。
社会人の中央値の2倍を達成することになります。
たくさん本を読んでいる人の部類に入り「読書家」と呼ぶレベルに達します。
3冊読むことになれば、中央値を3倍も上回っていることになります。
大きな達成を遂げたことになり、向学心のある立派な社会人として胸を張れます。
年に36冊のペースとなり、ほかの人と大きな差がつくのは間違いありません。
今月は何冊の本を読んだでしょうか。
まだ0冊であっても大丈夫です。
まだ来月まで時間は残っているので、読書のチャンスがあります。
とりあえず月に1冊は本を読みましょう。
移動時間や休憩時間を使えば、それほど無理なく達成できるでしょう。
平日に忙しいなら、週末を使って読書をしましょう。
読書の時間は、自然できるものではなく、作るものです。
余裕があれば、月2冊にチャレンジです。
週に1冊のペースで読書をすれば、月に4冊は読むことになり、社会人として驚異的な読書量になります。
本は、知識や教養の幅を広げてくれるツールです。
たくさん活字に触れることで、あなたの世界観はどんどん広がっていくのです。