ビジネスパーソンとして求められる基本能力の1つ。
それは「問題解決能力」です。
どれだけ早くスムーズに問題を解決できるかということです。
思考力・発想力・想像力を総動員させ、試行錯誤をします。
書籍・雑誌・インターネットを使って、幅広く調べます。
時には経験者からアドバイスをもらったり、上級者の助けを得たりなど、外部の協力を仰ぎます。
問題解決能力がなくて困ることはあっても、あって困ることはありません。
問題解決能力が高い人は、より難しい仕事も対応できるので、評価が上がりやすくなります。
私たちは学校教育を通して問題解決能力を鍛えてきました。
問題解決能力が高ければ、ビジネスパーソンとして立派な仕事をこなしていけると思うでしょう。
「仕事ができる人=問題解決能力の高い人」と考えている人も多いのではないでしょうか。
もちろん問題解決能力が大切なのは事実ですが、実はもっと大切な能力があります。
それは「問題発見能力」なのです。
学生のうちは、親や先生が問題を与えてくれましたが、社会に出ると違います。
社会に出ると、自分で問題を見つけなければいけません。
問題が、問題の姿をしているとは限りません。
見えなかったり隠れていたりします。
問題の存在に気づかないと、そもそも問題解決に取り組めません。
どれだけ問題解決能力が高くても、問題発見能力が低いと、仕事ができないのです。
私たちは、問題解決能力を重視する一方、問題発見能力を軽視しがちです。
そもそも問題発見能力の存在すら見落としている場合も少なくありません。
ビジネスをするうえでは、問題解決能力より問題発見能力のほうが、はるかに重要です。
そもそも単純な問題解決なら、ITとコンピューターのほうが便利で有利という状況もあります。
単純な問題の解決策なら、インターネットで検索すれば、すぐ見つかるでしょう。
単純な処理や計算なら、コンピューターに任せたほうが、速くてスムーズです。
問題解決能力の重要性は、ITとコンピューターの進化に伴って、年々低下しつつあります。
一方、問題発見能力は学校教育では身につきません。
学校では、問題解決能力を鍛える機会は多い一方、問題発見能力を鍛える機会は少ない。
問題発見能力は、自発的に高めていく必要があります。
したがって、ビジネスパーソンとしての価値を高めるなら、問題解決能力より問題発見能力を重視するのが得策です。
もし問題発見能力が高まれば、仕事の幅が広がるため、自然と問題解決能力も高まります。
問題発見能力の重要性を再認識して、高めるようにしてください。
問題解決能力は大切ですが、問題発見能力はもっと大切なのです。