決断力を鍛えたいなら、まず鍛えておくべきことがあります。
「判断力」です。
決断と判断は似ていますが、まったく別物です。
判断とは、物事についての考えをまとめて定めることをいいます。
決断とは、きっぱりと心を決めることをいいます。
判断と決断は似て非なるものであり、役割も別なのです。
私たちが何かを決断する前は、まず判断します。
選択肢から選ぶ際、知識と経験を総動員して「最適な選択肢はどれだろうか」と考えます。
試験の4択問題と同じ要領です。
じっくり考えた結果「これがよいだろう」と判断して、それを決断して、実行に移します。
判断ができるから、次のステップである決断ができます。
正しい決断には、正しい判断が必要です。
正しい判断ができるから、正しい決断もでき、素晴らしい結果をもたらします。
判断しないまま決断することも可能です。
ただし、判断のない決断は大きなリスクが伴います。
「いいかげんな決断」になるからです。
判断しない決断は、運に頼った状態です。
判断しないままの決断は、素晴らしい結果をもたらすとは限りません。
むしろミスや失敗を招き、不幸に至る可能性があります。
決断力を鍛えたいなら、まず判断力を鍛えましょう。
物事の真偽や善悪を見極められるようになることです。
判断力を鍛えるには、次の2つの方法があります。
まず、さまざまな情報を身につけることが欠かせません。
判断のもととなる情報がなければ、判断のしようがありません。
書籍・雑誌・インターネットなど、さまざまな媒体を通して多くを学んでいきましょう。
経験も大切です。
さまざまなことにチャレンジして、経験を増やしていきましょう。
成功体験だけでなく失敗体験も貴重な糧です。
痛い目に遭うことで教訓が得られます。
情報が豊富にあればあるほど判断材料になるため、正しい判断がしやすくなります。
普段から自分の頭で考える習慣をつけることも欠かせません。
判断には「考える力」が求められます。
考える力は、普段考えない人が「やれ」と言われ、すぐできるものではありません。
自分の頭で考える習慣がない人が、いきなり判断を求められても言葉に詰まります。
豊富に知識を身につけていても、知識をうまく活用できなければ意味がありません。
判断には、さまざまな基準や情報に基づいた総合的な考え方が求められます。
視点を変えたり視野を広げたり発想を変えたりします。
時には思い込みをなくし、ゼロベースで考えることも有効です。
結局のところ、自分の頭で考えることが欠かせません。
普段から自分の頭で考える習慣を続けることで、思考力が高められ、判断力が鍛えられていきます。