いきなり圧倒的な差をつけようと思わないでください。
本音としては「いきなり圧倒的な差をつけたい」と思うところでしょう。
もちろん十分なリソースがあれば、すぐ圧倒的な差をつけることも可能でしょう。
実力・経験・技術が十分あれば、短期間で圧倒的な差をつけることもできるでしょう。
お金・道具・人手といったリソースに余裕があれば、高い生産性を発揮して、一気に突き放すことも不可能ではありません。
しかし、実際はどうでしょうか。
誰でも簡単にできることではありません。
一部の実力者に限ります。
大きな実力やリソースがない人にとって、短期間で圧倒的な差をつけるのは難しいのが現実です。
実力もリソースも、十分持っている人より、不足している人のほうが多いでしょう。
運も必要になります。
いきなり圧倒的な差をつけようとしないことです。
大きなリスクが伴います。
うっかり油断すると、大やけどを負うかもしれません。
許容範囲を無視して取り組むと、無理が生じて挫折する可能性もあります。
運や奇跡に頼らず、確実に差をつけていくには「現実的な戦略」が必要です。
圧倒的な差をつける、最も現実的な戦略とは何か。
小さな差を積み重ねていくことです。
1つの差は小さくていいのです。
「小さな差で十分」と考えてください。
物足りなく感じるかもしれませんが、差がついているのは事実です。
小さな差を積み重ねていくと、どんどん差が開いていきます。
1ミリの差でも、10回繰り返せば、1センチになります。
1センチの差でも、100回繰り返せば、1メートルになります。
いずれ圧倒的な差に変わっていくのです。
一発で圧倒的な差をつけようとするから、挫折します。
小さな差を積み重ねていけば、挫折しません。
挫折しないから長く続けることができ、小さいながらも着実な差をつけていけます。
小さな差を積み重ねるためには、何が必要なのか。
地道な努力に尽きます。
陳腐なことかもしれませんが、これほど重要なことはありません。
こつこつ地味な努力を続けていきましょう。
休憩することはあっても、途中でやめることなく続けてください。
時間はかかりますが、それが最も現実的な手段です。
小さな差は、圧倒的な差を作る第一歩です。
「それでは間に合わない」という状況もあるかもしれません。
だからといって無理は禁物です。
無理をしたところで自分の体を壊すだけです。
感情的になってアクセルを踏みすぎると、スピードを出しすぎてしまい、マイペースが崩れてしまいます。
息切れを起こし、ついには棄権することになるでしょう。
無謀な挑戦は、挫折や失敗を招く原因になります。
間に合わないように思えても、そうするほかありません。
小さな差を積み重ねていくことが、挫折をしないための最も堅実な手段です。
間に合わないように思えても、意外と間に合うことも少なくありません。
地道な積み重ねは、運や奇跡を引き寄せる力があります。
ある程度の差が積み重なると、あるときチャンスに恵まれ、ブレイクスルーが起こることが少なくありません。
あるいは、先を走っていたライバルたちが、何らかの事情から途中棄権していきます。
先行者がどんどん脱落していき、何もしていないのに自分の順位が上がっていくのです。
奇跡が起こることを信じて、自分ができることを着実に積み重ねていきましょう。