「間に合うかな」
そう焦ったら、スポーツの審判員になったつもりで、自分にこう言い放ってください。
「アウト!」です。
「間に合うかな」と焦りながら現地に向かい、ぎりぎり間に合ったとします。
時間だけ見れば、ぎりぎりセーフです。
しかし、時間前に到着できたとしても「よかった」とは言いがたい。
「運がよかった」というだけです。
時間には間に合っていますが、余裕がありません。
移動中、何か少しでも遅延があれば、間に合わなかったでしょう。
「時間に間に合うかな」と焦る時点で、余裕がありません。
「間に合うかな」と焦る時点でアウトなのです。
「間に合えばいい」という考え方は要注意です。
油断が生まれるため、ぎりぎりの行動を増やす原因になります。
スムーズに移動できればいいですが、ちょっとでもトラブルがあると遅刻します。
公共交通機関の遅延はよくあることです。
急な体調不良でトイレに駆け込むこともあるでしょう。
思いも寄らないトラブルがあって、足止めを食らうこともあるはずです。
ぎりぎりで出発すると、移動中に何かあると、遅刻が確定です。
「こんなはずではなかった」と悔やむことになります。
いくら悔やんでも、遅刻をした事実は変えられません。
謝って相手は許してくれても、遅刻した事実は残ります。
「○○のせいです」と、つまらない言い訳をすることにもなります。
つまらない言い訳は、ますます相手の気分を害するだけです。
遅刻は、自己管理能力のなさの露呈につながります。
十分な余裕を持って出発しましょう。
目安は「焦りを感じない程度」です。
十分な余裕を持って出発すれば、少しくらい遅れることがあっても平気でいられます。
時計とにらめっこすることはありません。
急ぎ足で歩く必要もありません。
はらはらして心拍数が上がったりすることもありません。
早めに到着して時間があれば、本を読んだり仕事の確認をしたりすればいいことです。
普段から余裕を持った行動をすることで、一つ一つの仕事を丁寧かつ確実に達成できます。
常に穏やかな気持ちでもいられるのです。