自分を責める癖はよくない癖です。
小さなミスや間違いをしたとき、すぐ自分を責める人がいます。
「自分が情けない」
「自分はばかだな」
「自分はダメ人間で恥ずかしい」
きちんと反省しているように思えますが、違います。
人間は、不完全な生き物です。
不完全な生き物ですから、ミスや失敗をするのは当然のこと。
自分を責める癖があると、ちょっとしたミスをするたびに自分を攻撃することになります。
どんどん自己肯定感が下がっていき、自分のことが嫌いになってしまいます。
ただでさえ落ち込んでいるところを、さらに落ち込ませてしまいます。
過度の自責は、自分に対する虐待行為。
ますます自分に自信がなくなってしまい、人の言うことを信じたくなります。
自分の価値が低下していくと、自分より人の考えることのほうが正しく感じてしまいます。
その結果、ちょっとしたことでも流されやすくなる。
人から利用されたり騙されやすくなったりして危険な状態です。
自分を褒める癖をつけましょう。
自分を褒める癖は不自然に思うかもしれませんが、誤解です。
努力の一部始終を知っているのは自分ですから、自分で自分を褒めるのは普通のことです。
一仕事を終えたら、自分を褒めましょう。
「よくできました」
「よく努力したね、自分」
「偉いぞ、自分」
無事に完了できたことを褒め、喜びましょう。
大きな仕事はもちろん、小さな雑用も褒めていきたい。
やるべきことをやっただけで、達成です。
小さなことができたなら、小さく褒めればいいだけです。
自分を褒めていくと、心の中でガッツポーズができます。
自己肯定感が高まっていき、自分を好きになれます。
心の中で「よし!」と思うだけでもかまいません。
「よし!」は「良い!」ということです。
グッドの意味であり、自己肯定感を促す言葉です。
自分の行いを前向きに認め、高く評価したことになるので、自分を褒めたことになります。
満足感や達成感が倍増して、大きな喜びにつながります。
自分を褒める習慣があれば、自己肯定感が高まります。
自分を褒めるうえで、守っておきたい大切なルールがあります。
「うまくいかなくても、自分を責めない」です。
うまくいったとき自分を褒めるなら、うまくいかないときは自分を責めるべきに思えるでしょう。
ここがポイントです。
うまくいかなくても、自分を責めません。
過ちを憎むことはあっても、自分は憎みません。
あくまで悪いのは過ちであり、自分は悪くありません。
うまくいかないときは、原因を探って反省するだけです。
「ここが悪かったね。こういう対策を立てればいいね。次からこうすればいいね」
きちんと反省をして、しっかり改善ができれば、さっと前を向きましょう。
ミスの出来事は、さっと忘れるくらいでかまいません。
そうすれば、プラス面に注意が向きます。
日々、達成感を味わうことができ、元気が出てきます。
心が安定して、流されなくなります。
周りからの圧力があっても、ぴしゃりと突っぱねることができます。