流されない力を高めるポイントの1つ。
それは、トラブルが起こったときの考え方です。
トラブルが起こったとき「大変だ」と思っていませんか。
率直な心の声かもしれませんが要注意です。
「大変だ」は、焦りを助長させる考え方です。
不安と緊張が増していき、大きなストレスがかかります。
心拍数が上がって、呼吸も荒くなるでしょう。
心や視野が狭くなって冷静な思考ができなくなり、スムーズな対処が難しくなります。
一時的に心が弱くなり、流れに押されたり雰囲気に飲み込まれたりします。
トラブルが起こったとき「大変だ」と思うから流されるのです。
トラブルが起こったとき「大変だ」と慌てるのではありません。
「何とかなる」と笑いましょう。
へらへら軽々しく思うかもしれませんが誤解です。
「何とかなる」と笑っていれば、自然と心が落ち着きます。
「大変だ」は焦りを促しますが「何とかなる」は落ち着きを取り戻します。
「何とかなるよ! あはは!」
にこにこ笑っていれば、笑いの作用によって暗い気持ちを吹き飛ばしてくれます。
だんだん心が落ち着いてきて、余裕が出てきます。
そして、暗い闇の中にかすかな光が見えてくるでしょう。
落ち着きを取り戻せば、トラブルは半分解決したのも同然です。
冷静な思考になれば、理解力や判断力が高まります。
「こうすればいい」と、やるべきことが見えてきます。
「何とかなる」と笑っていると、本当に何とかなるのです。
「何とかなる」と笑っていても、ダメなときもあるでしょう。
何でも何とかなるとは限りません。
もしどうにもならなければ、そのときはそのときです。
最悪の事態になっても、死ぬわけではないでしょう。
死ぬ以外は経験になるのですから「実技の授業」と思えばいいことです。
死ぬことさえなければ、人生は何度でもやり直せます。